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【亜共析鋼】 あきょうせきこう
分類:材料
 Hypo-eutectoid steelFe-C系の鋼の状態において、炭素重量含有率が0.765%C以下の鋼。オーステナイト領域から緩やかに冷却した時、オーステナイト→(フェライト+オーステナイト)→パーライトの順で変態を起こす。
関連用語: オーステナイト≫≪過共析鋼≫≪共析鋼≫≪パーライト≫≪フェライト

【アースガルズ】 あーすがるず
分類:北欧神話
 Asgardsr神の囲い地と呼ばれる地で、アース神族が住む大地の事。
 元々はミズガルズとアースガルズは同じ領域として確保されていたのだが、殲滅したはずの巨人族の末裔が生き長らえていた事と、ヴァン神族との戦いの中で自衛を悟り、人間達が住むミズガルズと神々が住むアースガルズに囲いを設け、神々はミズガルズの中央アースガルズに住まうようになった。つまり、アレです。アース神族は人間達を壁に、自分達の安全を確保しようとしたのですね。酷い……。
 アースガルズには、世界樹として有名なトネリコの樹「イッグドラシル(Yggdrasil恐るべきオージンの馬)」が立っており、その樹の根元には「ウルザンブルン(Urderbrunnr運命の泉)」と呼ばれる泉があり、運命の三女神ノルンが住んでいます。
 ミズガルズとアスガルズは虹の掛け橋ビフロストで結ばれており、その袂にはヘイムダッルの館が建てられており、ヘイムダッルによってミズガルズは常に監視されています。
関連用語: ウートガルズ≫≪ビフロスト≫≪ヘイムダッル≫≪ミドガルズ

【アスペクト比】 あすぺくとひ
分類:流体力学、CG
 Aspect ratio縦横比と呼ばれる比率を表わす値。各種学問体型において用いられ、その学問体系毎にそれを表わす値は違う。例えば、空力体系においては、「翼の翼幅をb、翼面積をSと置く時、アスペクト比λ=b2/S」であり、CG関連であれば、「画面の縦と横のドットの比で、アスペクト比=1ならば正方形を表わす」など、多様な分野で使用される(詳しくは覚えてないが、素粒子の分野でもしようが確認された)。

【アブレシブ摩耗】 あぶれしぶまもう
分類:摩擦学
 Abresive wear。摩耗形態の一つ。摩擦面の一方が他方よりも硬く凹凸の激しい場合や、二面の間に硬い固形粒子が入った時に生じる摩耗の事。卑近な例として挙げるなら、前者は紙鑢かみやすり、後者は二枚の鉄板の間に砂を置いた状態での摩耗と思ってもらって相違無い。ざらつき摩耗凹凸摩耗研削材摩耗などとも呼ばれた。
関連用語: エロージョン≫≪凝着摩耗≫≪表面疲れ≫≪腐食摩耗

【天照大御神】 あまてらすおおみかみ
分類:日本神話
 日本神話においてその知名度の程が極めて高い神で、禊祓みそぎはらえの際にお生まれになった三貴神の一人。
 天照御魂神あまてらすみたまのかみ大日霎貴神おおひるめむちのかみとも呼ばれ、伊邪那岐神からは「御身は高天原たかまがはらを治めよ」と命じられた。
 恐らく、日本で最も知られている神ではないであろうか?事実、彼女は日本の総氏神(元締めのような存在)とも言われている。太陽神、主神としての神格に恥じない、繁栄と豊穣を司る神である。
 エピソードの一つとして挙げずにおけないのが、有名な「天岩戸あめのいわと隠れ」であろう。素盞鳴の狼藉(詳しくは八尺瓊勾玉と月読神の項を重ねて御覧下さい)に慄いた天照大御神が洞窟に隠れて戸を閉じてしまわれた事に始まる。
 太陽を失った事により国は闇に覆われ、作物は育たず、疫病は蔓延し、悪霊は跋扈し、災厄が奮い始めた
 これは困ったと残された神々。どうにかして彼女を岩戸から出して見せようと知恵を振り絞った。その結果がこうだ。
天鈿女神あめのうずめのかみが岩戸の前で踊り、皆で騒ぐ。それに興味を惹かれた天照大御神が戸を開けた所で天手力男神あめのたじからおのかみがその戸を力任せに押し開けて、天照大御神を外に連れ出す」と言う物(発案した神様は思兼神おもいかねのかみ)。かくして、欠陥だらけにも見えるその策が功を奏して、天照大御神と太陽は顔を覗かせた。
 また、大地母神としての優しい一面だけではなく、誓約うけひの一件(詳しくは八尺瓊勾玉の項を参照)で見せたような軍事的な激しい一面も持つ。
関連用語: 伊邪那岐神≫≪建速素盞鳴尊神≫≪月読神≫≪八尺瓊勾玉

【天尾羽張】 あめのおはばり
分類:日本神話
 日本に伝わる三振りの霊剣の一つ。始めは伊邪那岐尊の手に在り、共に黄泉の国まで伴をした剣。後には建速素盞鳴尊神の手に渡り、八岐大蛇やまたのおろちの八つ首を斬り裂いた蛇斬りの太刀。その別名は、その柄の大きさが十拳とつかに及ぶ事から天十拳剣あめのとつかのつるぎ、蛇を斬った故事に倣い天羽々斬あめのはばきり(古語で「羽々」は「蛇」の意)、刃先に止まった蝿が斬れて落ちた事から天蝿斫斬あめのはえきりがある。
 その形状は、柄が十拳(拳が十個分)に及ぶと言う程度しかわかっておらず、そこから予想される事は、刃渡りは2m]を超える超長尺で、「両刃である事」と「反り身は持っていたとは(その長さからも、時代からも)考えられない」であろう、と言う事くらいだ。現在それが何処にあるかは定かではなく、石上神社に安置されていると言う説と、吉備の神主の元に在ったとされる説と、二つある。
 先に八岐大蛇の八つ首を斬ったとあるが、素盞鳴が大蛇の尾を斬り裂こうとした時、そこに在った天叢雲剣と刃が噛み合った。そして……なんと、この神剣、刃を毀したのだ。それがどう……と言う事が無いわけでもないが、まァ、そう言う事があった、と言う事で……。
 尚この剣、参考にした資料によって佐土布都神とは全くの別物とする文献と、一緒にする文献とがあり、どちらが本当か?と言う事に関しては、断定は出来ない。個人的には、別々であって欲しいと願う。
 追記:自作小説の方では「あめのおおばり」と発音されているが、これは、HP管理人の記憶違いを修正する気も無く使い続けている結果です。余り気には為さらない様に。
関連用語: 天叢雲剣≫≪伊邪那岐尊≫≪佐土布都神≫≪建速素盞鳴尊神

【天穂日神】 あめのほひのかみ
分類:日本神話
 出雲氏の祖神。天照大御神と建速素盞鳴尊神とが執り行った誓約うけひの際、素盞鳴が天照大御神が身に付けていた八尺瓊勾玉から生み落とした5神の中の、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命まさかちあかちかちはやひあめのおしほみみのみことに次いで生まれた2番目の神。天之菩卑能命あめのほひのみこととも天菩比命あめのほひかみとも呼ばれる。
 名前のホは「秀」、ヒは「火」に通じる為、生命力が火のように燃え盛る、秀でた稲穂を意味する神として崇められ、農業・稲穂の神とされる。
 国譲り神話にも登場し、そこでの天穂日神は地上の統治者・大国主神おおくにぬしのかみに対して天照大御神から遣わされた交渉人だった。しかし、彼は逆に大国主神に心服して地上に移り住み、高天原たかまがはらへの報告を絶った。
 こう聞けば単なる不忠者しか見えない天穂日神だが、出雲国造神賀詞いずものくにのみやつこのかむよごとでは、彼は天照大御神から地上の悪神を鎮める任を命じられ、息子・天夷鳥神あめのひなどりのかみと神剣・経津主神ふつぬしのかみ建御雷神たけみかずちのかみ、佐土布都神と同一の神とも別神とも言われる)を派遣して、見事に地上世界の地ならしを果たした忠臣として描かれている。
関連用語: 天照大御神≫≪建速素盞鳴尊神≫≪八尺瓊勾玉≫≪佐土布都神

【天叢雲剣】 あめのむらくものつるぎ
分類:日本神話
 日本に伝わる三種の神器の一つで、其の象徴するは征服と武力。同時に、日本に伝わる三振りの霊剣の一つでもある。宮廷にある天叢雲剣は模造品で、本物は熱田神宮にある。文献によって多くの名前を持ち、天叢雲剣を筆頭に、襲い来る火の手から逃れる為に草を薙ぎ払った故事に倣い草薙剣くさなぎのつるぎ、その鋭き斬れ味を象徴した都牟刈太刀つむかりのたち、他にも韓錆剣からさびのけん大蛇麁正おろちのあらまさの名称を持つ。後一つ名前を持つが……それは自作小説の方のネタばれになるんで、秘密なのだ。
 それは初めに建速素盞鳴尊神の手により八岐大蛇やまたのおろちの尾から取り出され、彼の手から高天原に御わす姉の天照大御神に渡り、葦原中原に旅立とうとする邇邇杵尊ににぎのみことに手渡され、高天原から地上に戻る。それからに遥かな時を経て、小碓命こうすのみこと(後の日本武尊やまとたけるのみこと)の手に渡る。逸話は二つほど在るが、ここでは簡単に一つ。日本武尊が手にしていた頃の話だ。
 前略をさせてもらうが、彼は諸事情により相模へと東征に赴き、そこで夷の長の姦計にはまって草叢の中央で四方から火を掛けられた。途方に暮れる日本武尊だったが、彼は叔母から貰った袋に入っていた火打石を見た時、閃いた。彼は自分の周囲の草を薙ぎ払い、逆に自分のいる側から火を掛ける事で火の勢いから身を守って一命を取り留めた。以来、その剣を草薙剣と呼ぶようになった。
 史実に因ればその剣はニ尺七寸から八寸(約80cm)、刃先は菖蒲の葉に似ており、中程にムクリと厚味がある。手元の方の八寸余りは節くれだって肴の背骨の様でもあり、色は全体的に白身がかった色だったと言う。が、自作小説中では、HP管理人の美的感覚がそれを許さず、緩やかな反り身を持った片刃の日本刀、としている。
関連用語: 天照大御神≫≪天尾羽張≫≪佐土布都神≫≪建速素盞鳴尊神≫≪八尺瓊勾玉≫≪八咫鏡

【アモントン―クーロンの摩擦の法則】 あもんとん―くーろんのまさつのほうそく
分類:摩擦学
 アモントン(仏)、及びクーロン(仏)の二人により大成された法則で、
1)運動摩擦の場合、摩擦力は滑り速度には無関係である。
2)静止摩擦力は運動摩擦力よりも大きい。
と言った、摩擦学における二つの法則。余談だが、正確にはアモントンとクーロンが二人一緒に研究したわけではない。アモントンが摩擦係数の概念を取り入れた百年後、クーロンによって大成されたと見るべきである。

【アールヴヘイム】 あーるぶへいむ
分類:北欧神話
 Alfheimr妖精の国
 北欧には「アールヴ(Alf妖精)」と呼ばれる妖精達がいる。一般的な言葉に置き換えるなら、「エルフ(Elf妖精)」の事だ。彼らには、太陽よりも美しい「リュースアールヴ(Ljosalfar白い光の妖精)」と、瀝青よりも黒い「デックアールヴ(dokkalfar黒い闇の妖精)」がいる。彼らのうちリョースアールヴ達が住まう地であるとされ、天空高くに存在すると言われている。
関連用語: エルフ辞書 Alf heimr


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