日本神話においてその知名度の程が極めて高い神で、禊祓の際にお生まれになった三貴神の一人。
古くはツクツミと言われており、月の霊力を意味していた。父である伊邪那岐神から「御身は夜の国を治めよ」を命じらた。また、文献によっては建速素盞鳴尊神と同一視されている様だ。言われてみれば、月読神は豊葦原の中つ国に降り立った時、食物の神である保食神(が口から食べ物と出して持て成すと(彼の口から出した物は海の幸、山の獣等れっきとした食物だ)、彼は「何て汚い事をするんだ!」と怒って保食神を切り殺してしまった(共感は出来るが……)。一方、素盞鳴は天照大御神の御所にて機織小屋に皮を剥いだ斑馬を投げ込み、機織女を驚かして殺した(驚いた機織女が逃げようとしたはずみに、狼狽の余り筬で陰部を突いて死んでしまったのであって、直接的に彼に罪は無い。馬を投げ込んだの確かに悪いが……:ちなみに、これを逆剥(と呼ぶ。八神庵ファンにはヨダレもの――かな?)。こういった狼藉振りを見てみると、確かに二人は似た者同士であるかもしれない……。 |