Frame ON

【歳差運動】 さいさうんどう
分類:電磁気学
歳差運動 外力が重力のみで、空気摩擦等によるエネルギー損失は無いものとする。この時、独楽は心軸(右図Fig.1参照)の周りに一定角速度ωで回転すると同時に、その心軸が鉛直軸の周りを角度θだけ傾いた状態で角速度ω'で回転する(右図Fig.2参照)。心軸のこの回転は重力が心軸を横に倒そうとする回転モーメントを及ぼす為に生じる。このように慣性主軸の周りに回転している剛体にこれを傾けようとする力のモーメントが作用する時回転軸の方向がに対して変化していく運動を歳差運動と言う。要約するなら、「独楽が倒れようとする運動と直立しようとする運動のせめぎあいで、少し傾いたまま鉛直軸に対してグルグルと廻り続ける運動」の事。
※ラーモアの〜
 磁界内における電子の歳差運動の事。静止した原子核からクーロン力を受け、また互いにクーロンの力を及ぼし合っている電子系に磁界を0からHまで緩やかに増加していくと、ローレンツ力を受ける為運動状態が変わってくる。この時、原子核周りの電子の角運動量は磁界の周りに歳差運動を行ない、磁界方向の成分は不変に保たれる。この歳差運動をラーモアの歳差運動と言う。
関連用語: クーロン力≫≪ローレンツ力

【最適レギュレータ】 さいてきれぎゅれーた
分類:制御工学
 適当な評価関数 J を最小にするフィードバック係数行列 F を決定する "最適制御" によって得られたレギュレータの事。
関連用語: フィードバック係数行列≫≪レギュレータ

【佐土布都神】 さじふつのかみ
分類:日本神話
 日本に伝わる三振りの霊剣の一つ。他に布流剣ふるのつるぎ布都御魂剣ふつのみたまのつるぎとも呼ばれる、建御雷神たけみかずちのかみの剣。文献によっては天尾羽張と同一の剣とされており、佐土布都神と書かれるべきはずの所に天尾羽張と明記されている。また、これは一振りの「剣」としてではなく、一人の「神」として描かれる事もある(後者の場合、建御雷神=佐土布都神とされる)。
 それがあるべき場所は石上神宮とする説(天尾羽張もここにあると言われており、それが二つの剣の混同に繋がった理由の一つと思われる)と、鹿島神宮にあるとされる説の二つが在る。実はこの二つ、両説ともに真実味があり、その二つの神宮には確かに「古の剣」が存在するのだ。また、鹿島神宮に安置される剣に関しての形状は、天尾羽張に勝るとも劣らない超長尺の剣で、剣身だけでも2.24m]にも及ぶ(これが天尾羽張と佐土布都神を同一視する理由の二つ目)。また、その剣身は片刃で四つに分かれており、継ぎ足した後が残っている。
 PS:自作小説の方でこの刀は雷を操る能力を持っているが、如何なる資料にもそのような記述はない。ただサイト管理人の趣味で「建御雷神かァ……雷でも使えたら面白そうだな」と、勝手に付け足した物ですので悪しからず。
関連用語: 天叢雲剣≫≪天尾羽張

【サラマンダー】 さらまんだー
分類:錬金術
 Salamander。元々はラテン語の「Salamandra(山椒魚)」から来ており、言葉の意味もその物ずばり山椒魚
 伝承に残るその姿は小さな蜥蜴とされ、これまた見た目も山椒魚だが、その棲家は水棲生物の山椒魚とは真逆の火の中や熔岩の中だとされる。その体はいかなる高熱にも耐える事ができ、一説には燃え盛る炎を食べる事で皮膚を再生させるとも言われる。また別の説によれば日の中に住む「繭を作る虫」であるとも言われ、その糸で紡いだ布は火の中に投げ込んで洗濯するのだそうだ。
 16世紀になると、名医アウレオルス・フィリップス・テオフラストス・ボンバストス・フォン・ホーヘンハイム――別名「錬金術師ケルススを超える者パラケルスス」――によって火の精霊としての形を与えられる。現代和製ファンタジー作品に見られる「炎の鱗を持つ蜥蜴」「火の下位精霊」としての姿は、この錬金術としての解釈が根幹にあるのだろう。この火の精霊としてのサラマンダーは別名「ヴァルカン(Vulcan火山)」とも呼ばれる。
関連用語: ウンディーネ≫≪シルフ≫≪ノーム


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