Frame ON

【クーロン力】 くーろんりょく
分類:電磁気学
 二つの点電荷の間に働く力。点電荷をq1及びq2、電荷間距離rと置く時、その力F
  F=γq1 q2/(r2)
で表わされる(但し電荷の符号が同符合ならば反発力、異符号ならば引力として働く)。
 ここでγは距離及び電気量又は磁気量を測る単位によって決まる定数であり、γ=1と置いて決めた単位系が静電単位系と電磁単位系である。MKS単位系では、電気系でγ=πε0/4ε0:真空中の誘電率)、磁気系でγ=πμ0/4μ0:真空中の透磁率)である。

【クォーク】 くおーく
分類:素粒子
 原子核を構成する要素である中性子と陽子。それを構成する存在。クォークにはアップクォーク・ダウンクォーク・チャームクォーク・ストレンジクォーク・トップクォーク・ボトムクォークの六種類がある。この内アップクォーク(uクォーク)とダウンクォーク(dクォーク)の二つが、中性子と陽子を構成し、陽子の構成要素がuクォーク×2とdクォーク×1、中性子の構成要素がuクォーク×1とdクォーク×2となっている。

【グッリンブルスティ】 ぐっりんぶるすてぃ
分類:北欧神話
 Gullinbursti。フレイの宝物の牡猪。黄金の剛毛の意味を持つこの牡猪はスリーズルグタンニSlizrugtanni恐るべき歯を持つ者)とも呼ばれる。
 ロキが「ブロック(Brokkr仲買人)」と「エイトリ(Eitri)」と言う二人のドヴェルグ小人を口車に乗せて作らせた宝物の一つで、全身から光を放ち、どんな時もどんな場所でもどんな馬よりも早く走る事が出来た。
関連用語: ドラウプニル≫≪フレイ≫≪ミョッルニル≫≪ロキ

【グッルファクシ】 ぐっるふぁくし
分類:北欧神話
 Gullfaxi黄金の鬣の意味を持つ天馬で、オージン所有のスレイプニルにも匹敵すると伝わっている。元々は巨人の英雄フルングニルが所有していたが、ソールvsフルングニルの決闘後には、ソールが強奪します。さらにその後、ソールは息子のマグニに与える事になります。
 あまり派手な逸話は伝わっていないが、フルングニルvsソールの決闘に際して、フルングニルがソールに対して「逃げるなよソール!貴様が逃げないように、貴様の娘を預かる!」と、ソールの娘である「スルーズ(Srudsr力強き者)」を誘拐する際に使ったとされる。
関連用語: オージン≫≪スレイプニル≫≪ソール≫≪フルングニル≫≪マグニ

【グラスホフ数】 ぐらすほふすう
分類:流体力学
 流体力学における無次元量の一つで、『流体が膨張した際に生じる単位面積当たりの浮力』と『流体の粘性に基づき単位面積当たりに働く剪断力』の比を表わす。
関連用語: スタントン数≫≪ヌッセルト数≫≪プラントル数≫≪ペクレ数≫≪レイノルズ数

【グラム】 ぐらむ
分類:北欧神話
 Gram。北欧に伝わる聖剣で、オージンの子孫でもある英雄シグムントからその息子シグルド(ジークフリードの方が通りが良いかも)に渡った。その斬れ味は秀逸で、岩の壁をチーズのように斬り裂いた事もあった。
 オージンはラグナロクを切り開く英雄として目を付けたヴォルスング一族のシグムントに、ドヴェルグ小人に作らせたこの聖剣を与える事にした。オージンはあろう事かヴォルスングと敵対する部族の王・シゲイルの屋敷にある「子供の幹」と呼ばれる木の幹にこれを刺し、「抜く事が出来た者にはこの剣を与えよう」と残して去って行った。これを抜いたのがシグムントであったが、「その三倍の重さの黄金と交換してくれ」と言うシゲイルの申し出を断ってしまい、ヴォルスング一族はシグムントと彼の妹シグニー(シゲイルの妻)を除き皆殺しにされてしまう。
 シグムントは一族の血を絶やさぬ為にと妹のシグニーとの間に子供をもうけ、後にシゲイルへの復讐を果たした(その際、シグニーは夫と運命を共にすると言って自らも命を断った)。しかし、それに怒ったのがフリッグ。何を怒ったかと言うと、「近親相姦」をだ。シグムントが新たに愛したヒョルディースを賭けた戦いに勝利した時、彼はオージンのグングニールによってグラムを砕かれ、貫かれて死んだ。
 その後オージンはグラムの欠片をヒョルディースに渡し、彼女を経由して息子のシグルドの手に渡る事となる。シグルドはレギンと言う巨人に育てられ、魔竜ファーブニルを倒す事を条件にグラムの欠片で新たなる聖剣グラムを鍛えてもらった。この新生グラムも秀逸で、鉄を真っ二つに斬り裂いた程だ。
関連用語: オージン≫≪グングニール≫≪ファーブニル≫≪フリッグ≫≪ラグナロク

【グングニール】 ぐんぐにーる
分類:北欧神話
 Gungnir。オージンの持つ魔槍。槍と言ってもランスではなくジャベリン。名前の意味は敢えて訳すなら剣戟の音(剣戟を現わす擬音であって「ワンワン」を「犬の声」と訳したようなものだ)。ロキがイーヴァルディの息子達と言うドヴェルグ小人に頼んでシヴの髪の毛を造って貰った時に、彼らが神々の為に気を利かせて「ついでに」造ってくれた物。
 グングニールの逸話については、オージンの項とグラムの項を参照の事。
関連用語: スキーズブラズニル≫≪オージン≫≪ロキ≫≪シヴ≫≪グラム


Return to Top-page    Return to Dictionary-Index