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【スヴァジルフェーリ】 すばじるふぇーり | |
分類:北欧神話 | |
Svazilfoeri。名前には不運なる旅人の意味がある。性別は女性。どんな神かと思いきや、実は馬。スレイプニルの母に当たる馬である。彼女の事を語るには、少し脇道に反れる必要があるだろう。 まだこの世が作られて間も無い頃。一人の大工が神々にこう申し出た。 「砦を築きましょう。そうすれば、巨人達の侵攻に悩まされる心配も無くなります。その代わり、太陽と月と、女神フレイヤを戴きたい」と。 神々は考えました。砦は欲しいが、月と太陽とフレイヤを渡すのは勿体無い。そこで無理難題を押し付ける形でOKを出しました。それが、「半年の期限付きで、たった一人で砦を築き上げる事」だった。大工は「そんなの無理です」と申し出た。その上で「せめて私の馬を一頭使わせてくれ」と。まァ、一頭くらいなら……と許したのが運の尽き。連れて来た牝馬は大工の二倍の労働力を有する名馬だったのです。それが、スヴァジルフェーリ。 焦ったのは神々。ロキに何とかしろ命じました。 その翌日から、スヴァジルフェーリは大工の命令に従わなくなりました。実は、森の中で素敵な男性(=牡馬)を見付けたのです。ニ頭は一日中寄り添い、交わり合いました。 頭を抱えた大工は「ヨトゥンモーズ(Jotunnmozr/巨人の怒り)」に駆られて正体を現わしました。神々は、相手が巨人と知ると約束を守るつもりをサラサラに失い、ソールに頼んで巨人の頭を砕いてもらいました。 暫らくして、ロキは子馬を連れて現れた。それが、オージンに献上される事となる名馬スレイプニルでした。実はスヴァジルフェーリが見付けた牡馬とは、ロキが変身した姿だったのです。 |
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関連用語: | ≪オージン≫≪スレイプニル≫≪ソール≫≪フレイヤ≫≪ロキ≫ |
【スキーズブラズニル】 すきーずぶらすにる | |
分類:北欧神話 | |
Skizblaznir。木の葉の名を持つフレイの宝船。小さく畳んで運ぶ事も出来、広げれば全ての神々と武器を載せる事も出来る。また、帆を張れば常に追い風で巡航する事も出来ると言う魔力も持っていた。 | |
関連用語: | ≪フレイ≫ |
【朱雀】 すざく | |
分類:中国神話 | |
四神の一角を担う瑞獣で、守護方位は南(前)。火の精とも言われ、陰陽五行の思想においては木に生じ、火に遊ぶとされる。いつの頃からか鳳凰と混同され始めたものの、黄龍とは違い、辛うじてその地位を保っている。 | |
関連用語: | ≪麒麟≫≪玄武≫≪黄龍≫≪青龍≫≪白虎≫≪鳳凰≫ |
【スタントン数】 すたんとんすう | |
分類:流体力学 | |
マーゴーリス数とも呼ぶ。 流体力学における無次元量の一つで、『ヌッセルト数』と『ペクレ数』の比(『伝達熱量』と『蓄積熱量』の比としても考えられる)。流れの中にある物体表面からの熱伝達を表わす。 |
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関連用語: | ≪グラスホフ数≫≪ヌッセルト数≫≪プラントル数≫≪ペクレ数≫≪レイノルズ数≫ |
【スティック・スリップ現象】 すてぃっくすりっぷげんしょう |
分類:摩擦学 |
![]() 尚、右下図はその時間―摩擦力相関図で、Fsは動摩擦力、Fmは静止摩擦力を示す。 |
【ストームブリンガー】 すとーむぶりんがー |
分類:小説 |
作家マイケル・ムアコック(英)の一連の作品「エルリック」シリーズにおいて、主人公エルリックが手にした魔剣。一度鞘から抜かれると血を吸うまでは決して鞘には戻らず、自ら意志を持つかのように敵に襲いかかる。その兇刃にかかった哀れな犠牲者達は、その刃によって命だけではなく魂までも奪われ、その生命力を虚弱な体質であったエルリックにと与えられた。 この魔剣は対する敵達のみにではなく、主人公エルリックにも破滅を齎した。剣の持つ魂への欲求の衝動に駆られたエルリックは、妻を、恋人を、親友を、一人、また一人とその刃にかけ、敵兵のみではなく、愛する者の血でもその手を赤く赤く染めていった……。 |
【スノトラ】 すのとら |
分類:北欧神話 |
Snotra。神話での登場は無く、名前だけが伝えられた北欧の女神。女性の性格の一面が神格化された存在で、賢く、上品で、優しいとされる。古代北欧では、穏やかな性格の女性の事をこの女神に因んで「スノトル」と呼んだとも言われる。 神話での登場は無いなりに、節度と自己修練の守護女神であるとされている。 |
【スレイプニル】 すれいぷにる | |
分類:北欧神話 | |
Sleipnir。滑走する者の意味を持つ八本足の名馬。ロキとスヴァジルフェーリの間に生まれた子供で、地上で最も早く走る事が出来る神獣。後にオージンに献上される。 | |
関連用語: | ≪オージン≫≪スヴァジルフェーリ≫≪ロキ≫ |
【スルト】 すると | |
分類:北欧神話 | |
Sult。黒の意味を持つ炎の巨人。ラグナロクの際に太陽よりも光り輝く炎の魔剣を佩き、魔犬ガルムを引き連れてビフロストを渡り、フレイとの激闘を演じた巨人王であり、彼を打ち倒した豪の者。 スルトとフレイの戦いは、ラグナロクの最後まで続き、その決着を持ってラグナロクは終焉を迎えます。スルトはフレイとの決着後、愛用の炎の魔剣を振るい、世界を焼き尽くします。この時振るった魔剣の銘は伝わっていませんが、一説にはこの魔剣こそがレーヴァテインだ、とも言われます。 世界を焼き尽くした後、スルトは何処へとも無く立ち去って行きます。世界にたった一人残った彼は、立ち去る時、一体何を思ったのでしょうか? |
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関連用語: | ≪フレイ≫≪ガルム≫≪ラグナロク≫≪レーヴァテイン≫ |