スイサイド・バンシー 霊 美殺
 死にたがりの泣き乙女スイサイド・バンシーと呼ばれていた頃のリン。暗闇の中、悲しみの涙を流す音と倶に被害者の背後に忍び寄り、被害者の死を恐れる言葉に、己が死を望む言葉を重ねる。そして、命の花を摘み取ると、この世を去りし被害者と伴にその場を立ち去る――。怖いでしょうね。自分を殺しに来た暗殺者アサッシンが死にたがりの泣き乙女。自分が泣きたいですよ。
 ちょっと顔のバランスが悪いと反省、なイラスト。衣装も左右のバランスが悪い――特に肩の部分――。他にも色々と「イラスト」として不満点は残るものの、そう言った技術的な不満点を残せば、個人的には満足です。御団子髪も描けたし、仔馬の双尾ツイン・テールも描けたし、衣装も――チャイナドレスとは掛け離れたものの――シンプルなデザインに満足です(←飽く迄も『個人的には』ですよ?)。因みに、右手が見えないのは隠れているだけです。

その瞳が散らすは哀しみの涙、その手が散らすは命の血雫... 霊 美殺
 で、→が死霊使いネクロマンサーとしての力に振り回されるリン。上の作品と同じく、死にたがりの泣き乙女スイサイド・バンシーと呼ばれていた頃ですな。
 殺したくない、死に様を看取りたくない、死を与えたりしたくない、手を血で濡らしたくない。心は必死に抵抗するも、死を司る上位精霊アケローンの呪縛には抗いきれず、低位の死霊を身に纏いて獲物の血肉を殺ぎ落とさんとする。
 若干手が小さい感があり不満ですが、珍しく不満点の少ない出来栄え。だからと言ってこれで満足するワケでは無く、よくよく見ればおかしな点は満載です。目の位置がズレてるとか右手の構図が怪しいとか。簡単に白黒陰影付けてから気付いたけど、振袖の部分は白系の色だったとか。まぁ、色々です。
 だけど、個人的には「これで良いか」と自分を騙せるレベルの出来だと思っている。それよりも何よりも、気に入らない点は一つ。背景に控えるデケェ顔。一応、設定としては、リンに憑依する死を司る上位精霊アケローンなんだけど……怖くない。ってか、滑稽極まりない。こんなのよりは、まだ左下の方に控える逆吊りムンクの『叫び』の方が気に入っている……ちょっと薄れて消えていたりしますけど。次回リンを書く時は、もっとこう、死を司る上位精霊アケローンを恐怖の象徴になりえるように怖く描けるようにしたいと思います。――いや、それか、はにかむような笑顔のリンの方が良いかなぁ……。

 まぁ、哀しい身の上ではありますが、ファレルコリーフィグと仲良く暮らしていって欲しいです。

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