基本設定
NAME 霊 美殺(リン=メイシャ)
TRIBE 混血バイ・ブラッド半樹妖精ハーフ・エルフ種族
CLASS 死霊使いネクロマンサー暗殺者アサッシン
SEX
AGE 15歳(誕生日は、日本の暦で言うと12/15に当たる 現地の暦では「雪銀ゆきがねの月」に当たる)
外観: イラスト二連発を見る(但し、モノクロの下手糞な絵です)

居住世界設定
 彼女の住む世界は、『幻想冒険談』の世界。似たような世界でもパラレルワールドでも無く、その世界の住民です。ですから、詳細はそちらを参照して下さい。

性格設定等
 髪と瞳の色は黒。髪の毛は、頭の左右にお団子を作って、そこかられ柳に流れる仔馬の双尾ツイン・テール。瞳が涙に濡れるのは、深い哀しみを過去に背負うが故。変型の旗袍チーパオ――いわゆる中華人民共和国の民族衣装チャイナドレスは、リンの住む国の民族衣装です。
 いつもは哀しみと恐れに支配されたような表情を浮かべているが、「ジエジエ」と呼び慕うファレルにだけは時折、ささやかながらも笑顔を向ける事がある。

生い立ち
 生家は東方の死霊使いネクロマンサー(亜流の精霊術士シャーマンの事で、一般には伝えられていない『死を司る精霊』の使役術に長ける)の大家。
 樹妖精エルフの父と人間ヒューマンの母の間に生まれた一粒種なのですが、両親からの愛情をたっぷりに受けて育ちます。が、死霊使いネクロマンサーの宿命か、母が死を司る上位精霊アケローンに憑依されます。しかしそこは高位の精霊使いシャーマン、数年に及ぶ苦しい闘病(?)生活を強いられるもどうにかこうにか意思力で抑え続けました。
 そんな母を見るに耐えないのはその娘リン(当時10歳)。母を助けたい一心で、自分の力量も省みず、死を司る上位精霊アケーロンへ向かって精霊力抑制サプレス・スピリットを行使します――結果は言わずもがな。「リンの方がくみし易い」とでも受け取られたのでしょう、逆に死を司る上司精霊アケローンに憑依される羽目になり、狂戦士バーサーカーへと変貌。泣きながら抵抗するも精霊王スピリット・ロードの支配力には抗う事あたわず、その手を汚します――母と、父の血で……。
 その後、その力量に目を付けられ、本土の暗殺者組合アサッシン・ギルドで子飼いにされ、2年もの間、望まぬ殺戮を強いられます。因みに、リンの上司に当たる人物が高位の精霊術士シャーマンで、リンが殺戮の意志に逆らえぬ程度に死を司る上位精霊アケローンを抑止して扱き使っていました。その2年間の『仕事』の間も、彼女は常に自我を保ってきた。依頼の対象に彼女は泣きながら訴え続けた――狠狠心、把殺我了(お願いです、私を殺してください)――と。その姿から名付けられた彼女のあざなが、死にたがりの泣き乙女スイサイド・バンシー……。
 組合ギルドを脱したのもまた、リンの意志ではなかった。上司の一瞬の気の緩みをいた死を司る上位精霊アケローンの逆襲が、組合ギルドの殲滅と言う形で行使されたからに過ぎない。
 その後、リンは死を司る上位精霊アケローンの命じるままに辻斬りを十数件重ねたが、その時遭遇した樹妖精エルフ精霊術士シャーマンファレル)の助けを受けて、漸く死を司る上位精霊アケローンの支配から逃れる事ができた。
 とは言え、2年もの間続けてきた殺戮の記憶が消えるわけでも癒えるわけでもない。特に、最愛の両親に手を掛けた記憶は、今でも悪夢ゆめの中に現われる忌むべき呪縛。心優しいリンには耐え切れない厭悪。彼女は、その時には『笑顔』を失っていた……。
 それでも、解放されて以来2年間、ファレルとの生活の中で、笑顔を取り戻す『兆し』を見せ始めた。悪夢にうなされるのも週に一度程度に減っているし、ファレルにだけはぎこちない、ヘタクソな、微かな、それでも確かな笑顔を見せる時が、一瞬だけでもあるからだ。
 果たして、彼女が本当の笑顔を取り戻す事はあるのだろうか……?

備考
 描いた切っ掛けは『チャイナドレスを描きたい』。とは言っても、ヘタれな物描きなんで、どうにかこうにか『変型のチャイナドレス』で勘弁してもらいました(誰に?←自分にです)。
 混血バイ・ブラッドの宿命として、受難の人生を送ってもらわなければならない。と言う不毛なしがらみあおりを受けて、彼女の過去は本気で不幸です。俺の創作キャラクターの中では一番不幸でしょう。それでも、『現在』はファレルと言う寄り掛かりが存在するので、随分と境遇的には恵まれていると信じたいです。
 ファレルもリンの事を殊更気に掛けており、時に「過保護」といわれます。そしてその「過保護」ぶりが、コリーには正直面白くありません。さて、ファレルを頂点に結ぶ三角関係の結末やいかに?!(←どうでも良い)

後付け(日記の中でテキトーに付け加えられた設定の覚書)
2005/03/07
半樹妖精ハーフ・エルフ種族は花粉症に罹らない。体内に秘められる樹木の精霊力と各種花粉の親和性が高く、アレルギー反応を起こさない事が原因。

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