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【リアプノフの定理】 りあぷのふのていり | |
分類:制御工学 | |
Lyapunov theory。系を x=F(x, t) で表す時、リアプノフ関数V(x)が存在する時、系は漸近安定であるとすると定義。 ここで、リアプノフ関数V(x)は、 1)xについて連続 2)正定値関数である 3)V(x)の時間微分が負定値関数である 4)x→∞でV(x)→0である ような関数。一般的なリアプノフ関数の求め方は無いが、系が線形、且つ定常(x=Ax)の時は、以下のようにして求められる。 先ず、必要充分条件として、 ATP+PA=-Q P:対称行列 Q任意の対称行列 の唯一の解Pが正定値行列である事が挙げられる。この時、V(x)は、 V(x)=x |
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関連用語: | ≪正定≫ |
【リヴァイアサン】 りばいあさん | |
分類:聖書、中世悪魔学 | |
Lywyathan。レヴィアタン、レヴィアソン、シャリートなどとも呼ばれる。その名には自分自身を取り巻く者、トグロを巻く者の意味がある。本来は、ウガリット神話(紀元前のシリア神話)に出てくる大蛇の事を指していた。後にそれがユダヤ伝承に伝わると、一般に知られる海に住む化け物を指すようになった。 リヴァイアサンもビヒモス同様二つの顔を持ち、「中世悪魔学における七大魔王の一人」と「聖書にいて神に創られた獣」である。 聖書におけるリヴァイアサンは、天地創世の五日目に光と水を材料につがいで創られました。二匹が生まれると同時に水棲生物の全てが生まれ、リヴァイアサンはその王となりました。しかし、そのヒレは太陽の光を呑み込む黒い光を発していたので、神はそれを忌み嫌い雄リヴァイアサンのヒレの上に大地と大海を乗せて全世界を背負わせました。雌の方はあとで殺そうとそのまま放っておかれました。 リヴァイアサンは巨大な生き物だ。その偉容の詳細は不明だが、一般に巨大魚・鯨・鰐・龍の姿で描かれる。 また、その力は強大であった。『ヨブ記』によれば、強靭な顎と火炎を吐き出す口、白煙を上げる鼻、隙間無く陶器の破片を並べたような腹、剣も槍も矢も投槍も貫く事が出来ない鱗を持っていた。また、鉄は麦藁に、青銅は腐木に、石は籾殻に化すと言う。リヴァイアサンが通った後の深淵は煮え滾り沸き上がり坩堝と成り、くしゃみをするとその両眼が光を放ち口から火炎を撒き散らした。世のあらゆる存在を見下し、あらゆる獣の全ての上に君臨し、何者もを恐れぬ胆力を有していた。神はこの獣を地上で最も強く美しいとし、誇りにさえ思いながら、雌が頭を砕かれて殺される為、聖書では神の敵として解釈された。 また、中世悪魔学ではリヴァイアサンは元は熾天使であったが、堕天使として地獄の大公へと成り代わった。彼は七大魔王の一人で、司る大罪は「嫉妬」であった。HP管理人・九本麻有巣の私見に成るが、もしかしたら「リヴァイアサンがつがいである」事が、少なからず影響を与えているのかもしれない。 |
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関連用語: | ≪バハムート≫≪ビヒモス≫ |
【リッカティ方程式】 りっかてぃほうていしき | |
分類:制御 | |
![]() Riccati equation。最適制御において用いられる方程式。 今、右図に示すような制御系があり、そのシステム方程式は x=Ax+Bu x:状態変数行列 u:入力量行列 y=Cx y:出力行列 で表わされる。この時、最適入力制御uopt(n×m行列)が状態フィードバック則 >uopt=-Fx F:フィードバック係数行列 F=R-1BP で与えられる時、Pは ATP+PI+Q+PBR-1BP の唯一の正定対称行列として与えられる。Pを与える上式を "リッカティ方程式" と呼ぶ。 但し、Q、及びにRは設計者が任意に与える設計仕様に対する重みで、それぞれが即応性、制御入力に関係してくる。 |
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関連用語: | ≪フィードバック係数行列≫ |
【リミング・アクション】 りみんぐあくしょん |
分類:材料工学 |
rimming-action。製鋼する際に発生する、溶鋼内の対流現象。 鋼を作るには、コークスなどを溶かして約4.12%Cの鋳鉄(2.14%C~6.67%Cの鉄:この時作られる鋳鉄を特に "銑鉄" と称する)を作る事から始まる(以上の行程を "製鉄" と呼ぶ)。 製鉄された銑鉄の炭素濃度を下げる為、転炉などに掛けて酸素を吹き付ける事で、炭素を反応させて(C+O2→CO2 かな?確信は無いです)余分な炭素を取り去ち、鋼(0.022%C~2.14%Cの鉄)を作る(以上の行程を "製鋼" と呼ぶ)。 以上の工程を経て作られた溶鋼をインゴット(Ingot:鋳塊。鋳型の事)に入れ、冷却する。この時、溶鋼中に残った炭素と酸素が結び付く事で発熱反応(C+O→CO+熱)が発生し、その反応による対流現象が起こる。この対流現象をリミング・アクションと呼ぶ。 |
【リムド鋼】 りむどこう | |
分類:材料工学 | |
![]() Rimmed-steel。製鋼の際、リミング・アクションを経て生成される鋼の事。 製鋼の際に鋼の内部に発生する気孔は対流現象の影響で小さく攪拌され、圧延する事でそれらの気孔は潰される為、結果として廃棄される箇所が少なくて済むので安価である。また、表面が綺麗で装飾性に富むと言う性質を持つ。 反面、「鋼の外層部分が純鉄に近い」「内部に不純物が多い」と、機械的性質の面では極めて劣ると言う性質を持つ。これは対流現象による影響で、冷却され易い外側から、融点の高い純鉄が凝固していく為である。 |
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関連用語: | ≪キルド鋼≫≪リミング・アクション≫ |