Frame ON
A

B

Bug ばぐ
分類:ロボット工学
 '80年代の中頃、V.Lumelskyによって提唱されたSBNの一種で、Comに物理条件として "領域条件" "距離条件" を付加したシステム。Bug1, Bug2の二つがあり、これによってSensor Based Path Planning Algorithmが歴史上、再び脚光を浴びる事となった。
Bug1の概要図Bug1
 ロボットは先ず、GOALG点)へ向かってSTARTS点)から "Move" する。そして、障害物(右図中の黒地)に "Collision" した所(図中Hi点)で "Wall tracking" へと移行する。ロボットは "Wall tracking" して障害物を一周しながら、障害物からG点への最近傍地点 Li点 を探索しする。そして、Hi点に到着した時点=障害物を一周した時点でロボットは時計回りか反時計回りで(より移動距離が短い方のルートを選択)Li点へと壁伝いに移動して "Taking off" し、再度 "Move" へ移行(以上、右図参照)。この手順を必要回だけ繰り返し、ロボットはG点へと向かう。
 このシステムではデッドロックには陥らず必ずG点へと到達出来るが、障害物を必ず一周する為、G点へ最短ルートで移動する事が不可能であると言う欠点がある。
Bug2 概要図
Bug 2
 アルゴリズムBug1"線分条件" を付加したシステム。
 ロボットは先ず、GOALG点)へ向かってSTARTS点)から "Move" を行なう。そして、障害物(右図中の黒地)に "Collision" した所(図中 Hi点)で "Wall tracking" へと移行する。ロボットは "Wall tracking" して障害物を壁伝いに周り込みながら、S点からG点へ向かう線分(線分SG)との合流地点を探す。そしてその合流地点をC点とする時、『線分HiG > 線分CG』と成る点Cを以って "Taking off" Liとする。そしてそのLiから再度 "Move" へ移行し、ロボットはG点へと向かって移動を繰り返す。
 このシステムはBug1と同じくデッドロック現象が生じない。また、Bug1程、移動に無駄が無い為、広く使用されるSBNでもある。但し、それでもロボットの移動が最短である可能性は極めて低いと言う欠点は残り、図中のH2からL2へ向かうようなケースの場合に到っては、Bug1よりも無駄距離を移動する可能性もある。
関連用語: センサベースドナビゲーション(SBN≫≪Com

C

Com こむ
分類:ロボット工学
Comの概要 SBNとしては最も基礎的なナビゲーションシステム。ロボットは自分の位置・姿勢情報と目標位置情報だけを有してGOALへと向かうシステム。システムの拘束条件は、障害物の有無だけと言う単純な物理条件(Physical condition)だけである。
ロボットは先ず "Move" を行なう。そして障害物(図中の黒地)に "Collision" した所(図中 Hi 点)で "Wall tracking" へと移行し、移動を行なう。ロボットの自己位置とgoalまでの間に障害物が検出されなくなった場所(図中Li点)でロボットは "Taking off" し、再度 "Move" へと移行する。以上の動作を繰り返しながら、ロボットはgoalへと移動する。
 但しこのシステムではロボットはデッドロックを起こす可能性が高く、そのナビゲーション性能は決して保証される物では無い。
関連用語: センサベースドナビゲーション(SBN≫≪Bug

D

D動作】 でぃーどうさ
分類:制御工学
 Derivation action。微分動作、レート制御とも呼ぶ。制御動作の基本動作の一つ。偏差の増減の動向を操作量に決定に反映して制御特性の改善を図るための制御動作。
 調節器の出力信号が制御動作信号の変化速度に比例する物。即ち、偏差の変化速度に比例して操作する物。人間の実環境下において例えるなら、未来の予測に基づく行動を行なう行動の事(一種の予見動作)。これだけでは偏差をなくす事は出来ない為、I動作、P動作と共に使う事に成る。
 制御系の伝達関数をG(s)、定数をKDと置くと、形式的な形としては
  G(s)=KDs
と表わされる。
関連用語: 偏差≫≪I動作≫≪P動作≫≪PD動作≫≪PI動作≫≪PID動作

E


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