2004/04/03(SAT) - 2004/04/06(TUE)
北の海から

 時は西暦2004年。排ガスと光化学スモッグの町・四日市を旅立ち、我々は白と清浄の地・北海道へと向かった――って、言う程四日市の空気は汚くは無いです(お世辞にも綺麗とは言えませんが)。そして、四日市を旅立ったのは俺だけであって、同行者3人は愛知の地を旅立ったわけです。沖縄旅行に続いて北海道へ――取り敢えず、これで形だけでも日本の北から南を制覇したつもりになっています。ちなみに、今回の目的は雪山です。スノーボードです。遊びです!!
 今回の旅行は、2004/04/032004/04/06までの4日間。勿論仕事がありますが、そこはそれ、有給休暇と言う大変素晴らしい制度を使って遊び呆けた次第で御座います。同行者は皆同じ会社の同僚達で、T.K(♂)/M.N(♂)/A.B(♀)です。
 出発は沖縄旅行同様04:00起床で、近鉄四日市駅発のバスに乗って名古屋空港まで大過無く到着。
チケット半券。今回の旅行で一番TOPを飾った写真がコレってのも、どうかと思う……  名古屋空港に到着後、チケットをGet! ご利用させて頂いた航空会社はANAAll Nippon Airline:全日本航空)。いつもお世話になっております。右はそのチケットの半券です。幸いにもM.N3日前にBirthdayを迎えていたので、バースデイ早割りの実行権を行使する事ができました。おめでとう御座います。また一つ老人に近付いたね。
 ンで、適宜空港内でダラダラした後、同行者三名と合流。三人とも外で煙草喫ってました。どうも嫌煙家は俺だけのようだったので、先行きが少々不安でした。部屋の中が煙草臭くならないかぁとか。まぁ、それはそれ。どうにかなるようなならないような。
 離陸予定の07:3030分前には搭乗手続きを終え、漸く飛行機とご対面。思い返すとこれで飛行機に乗るのは4回目。初回は中学2年の修学旅行の時。目的地は韓国でした。流石は私立。2度目は大学の夏休み、目的地はバンコク。父親の赴任先に妹連れて遊びに行きました。で、3度目が沖縄旅行ですね。
 前置きが長くなりましたが、そんなこんなで飛行機に乗り込みました。以下、乗り込む直前&乗り込み後の写真です。

乗り込んだ飛行機。周りの目を気にしたので、狙いを付けずに撮りました 飛行機の中。救命胴衣は座席の下です 青い空。白い雲。黒い欲望!! いや、空は綺麗でしたよ?

 で、北海道は札幌/千歳空港に到着。到着後、ひらふ行きのシャトルバスを待つ事1時間。ひたすら空港の中で待ちました。
 ひらふ行きバスに乗っていざ行かん北海道の地を!!と思ってバスに乗ると――白!!千歳空港到着時にお空から見た北海道は確かに白く染められていましたけども、こうして目の当たりにするとその白さが際立ちます。4月初旬の四日市や名古屋には「雪」の「ゆ」の字も見当たらなかったのに、北海道は何故に雪化粧?どんな雪化粧かと言いますと、こんな雪化粧でした。

千歳空港を出てすぐの光景。それでもちょっとした雪装束 同じく千歳空港を出てすぐの光景。道脇の枝に積もる雪の量。流石は北海道…… 遠くに見えるは羊蹄山か?川の水行きも鮮やかな雪景色
ゆわっふわのパウダースノー。蹴りを入れたらバサリと崩れます 恐らく、春には畑か田圃に成る事でしょう。でも今は雪絨毯 遠くに見えるは羊蹄山か?川の水行きも鮮やかな雪景色(上の画像のコメントをコピー&ペースト)

 雪化粧を堪能しつつ、自然の多さに感動しつつ、到着しましたるは湯元ニセコプリンスホテルひらふ亭。不覚にも外観図を撮影するのを忘れていました……。ホテルの内容としましては、中々どうして良ろしくてよ。大浴場は24時間O.K.ですし、ゲームコーナーも完備してありますし、何より部屋が広くてゆったりできます。不満があるとすれば、ホテルに飲食店が無い(モーニング・ディナーを出す食堂はあるけど、スキーから帰ってちょっと食べたい、と思った時に入れない)のと、ゲームコーナーのUFOキャッチャーのアームが弱すぎて人形を取れない事、かな?
 ホテルに着いてCheck inを済ませたら、急いで準備していざゲレンデへ。因みに、俺 & T.K & M.Nがスノーボード、A.Bがショートスキーと言う内訳です。
 さて、歩いてすぐのゲレンデへ到着してみると―― 山大き! 雪多! 人少な!これで経営やってけるんですか?!ってなくらい、お客様としては満足行く雪山でした。では、下に人の少なさを証明する写真をお見せしましょう。

リフトの上から 山の頂上から 山の麓から

 スキーヤー/ボーダーの姿はまばらな雪山。めいほうスキー場なんて、右見て左見て人・人・人!!だからなぁ。それが当たり前だと思っていた俺には、思わず目を疑うような状況でした。
 その日は13時頃から滑り初めました。で、ナイターがあったのでそれに合わせて19時頃までたっぷり滑っていました。T.K & A.B & M.Nの御三方は。俺はもう年(当時27歳)ですし、皆より1時間程前に切り上げてレストコーナーで休憩しておりました。ふぃ〜〜。若いって良いねぇ〜〜。
 まぁ、それまでに撮った写真でも見ていただきマショトーリカ。

虹
空に掛かる虹。
四半円の天使の輪のように。
天使の頭は差し詰め太陽?
I'm just a jumpin' Jack Boy
跳ぶ人。誰かは知りません。
リフト乗ってる時に偶然見掛けたので
シャッターチャンスを頂きました。
雪の精
日が落ちてくると雪が舞い始めてきました。
灯を過ぎる雪ん子達は、まるで蛾のよう。
気色悪!
男と女の情事
リフトに乗るT.K & A.B
気分は出歯亀?
宵闇に蛍光ラインが光ります。
ナイタースキー場
照明塔の輝き。
一時期雪が止んでます。
雪舞う夜に……
しかし、再び降り始めました。
夜の闇に人工の光の中、
降り頻る白き星の欠片達。
って所ッスかねぇ?
人口の月と降り頻る白の乙女
人口の光と自然の輝きの不協和音。
この情景が好きで、
沢山画像に納めていました。
そのお蔵出しです。
雪舞う夜に……
人の少ない夜のスキー場。
奥に小さく見えるスキーヤーは……
誰?知らないって?

 1日目の雪山はこんな塩梅でした。因みに、ナイターはこの日が最後で、T.KA.BM.Nしきりに残念がってました。俺みたいな老体は、夕方まで滑れば死に体になっているので、別に何の未練もありません――こう言う事を3人の前で言うと「勿体無い!」とエラい勢いで突っ掛かって来るので、一緒に「残念だなぁ」と言っておきましたけどね(苦笑)――。
 スキー後は近くのラーメン屋で食事。味は――まぁ「庶民的だった」と言っておけば、お店の方には失礼に当たらないかな?ラーメン/炒飯を注文すると、漏れ無く自家製コロッケが付いてくるんですが、そちらは普通に美味しかったです。ただ、コロッケを運んでくれたお爺さんの手がプルプル震えているのが非常に印象的でした。
 で、食事を済ましたらそのまま浴場へ。露天風呂も完備で気持ち良かったです。そしてそのまま就寝へ――

 さてはて、続いて2日目、朝起きて朝食。普段朝食取らない俺には、正直苦痛でしたが、ここで朝食取らないと、また同行の3人から「勿体無い!」とエラい勢いで突っ掛かられるので、黙って食堂に向かいました――どうもそこらへんの「勿体無い」感覚が俺には付いていけない。多分、3人の感覚の方が一般的だろうし正しいんだろうけどね。ただ、それを俺に押し付けるな。正直ウザい(愚痴)。
 朝食後、雪山へ出発――ですが、俺は2日目はスキーへ鞍替え。ボードを乾燥室に放り込んで、ホテルのフロントでスキー板/ブーツをレンタル。その間に3人には先に雪山へ行っておいてもらいました。どうも団体行動が馴染めないので、とても解放的な気分でした。良か良か(←社会不適合者的意見)。
 さて、スキーなんて実に大学4年の時以来。確か大学の悪友共とスキーに行って以来だから――4年振りか。
 久し振りのスキーに大いに戸惑いながらもどうにかこうにか滑り出す。スノーボードとバランス感覚や使う筋肉の場所が違い、大変困惑。ボードの感覚で筋肉を使ってしまうため、無駄な負担が脚に掛かって、昨日の疲労が残った筋肉が悲鳴を上げてました。ただ、思った通りボードよりもバランスを取るのは簡単で、ボードのように転倒する回数は少なかったです。尤も、ターンするのはボードに比べると疲労が大きいですが……それは単に俺の曲がり方が悪いだけなのだろうか?
 とまれ、筋肉引き攣らせながら、一人悠々自適に雪山滑っていました。ではここで、その時の写真をまた見ていただきましょうか。

レンタルスキー板
ひらふ亭で借りたスキー板。
久し振りのスキーの感覚に困惑。
そう言えばボードを始めたの時にも
「スキーと使う筋肉が違う!」
って言っていたような気がするにゃぁ〜〜。
晴れ渡るにせこスキー場
昨日とは打って変わって
よく晴れたスキー場
やっぱり山は晴れてなきゃね!
厳寒の地に咲く鮮やかなる華
満点の青空!
沖縄の太陽にも負けないゼ!!
太陽と空と雲
太陽だけが主役じゃない!
青い空、白い雲!
空と言うキャンパスに描かれる
大自然の全てが主役だ!
見渡す限り、雪、雪、雪!!
頂上からの風景。
……自然が拡がる……
斜面はこんな感じ
斜面です。
これが中々どうして、
こけずに滑る事は出来なかったヨ。
もうオジサン駄目ネ。
羊蹄山 その1
山頂から臨む羊蹄山。
はぁ……。
絶景かな絶景かな。
羊蹄山 その2 壁紙ver
羊蹄山の壁紙などを用意してみました ↓
■壁紙(1024*768)■
まぁ、壁紙と言いましても
撮った写真をディスプレイサイズに調整しただけですけどね。
よろしければご自由にご利用ください。

 一人でデジカメ振り回しながら滑っている時に、見知らぬファミリーに「すみません。シャッターお願い出来ますか?」と言う頼まれ事されたり、それに対してお礼とばかりに「よろしければお撮りしましょうか?」と申し出られるも「ああ、僕は風景が専門なんで大丈夫です」と断り入れたりした場面があったりもしました。まぁ、断った理由は「自分の姿を写真に残したくない」と言うのが本音だったんですけどね(笑)。どうも自分の姿が映っているのは、違和感を感じるんですよね。まぁ、それに何か理由があるワケでも無いんですけど。
 で、その後、同行者達から携帯電話に連絡が入ったんで、仕方が無いので団体行動に移行。いや、別に彼らの事が嫌いとかじゃぁないんですけど、どうにも感覚が合わないような気がするんですよね。これが世代の差ジェネレーション・ギャップってヤツでしょうかねぇ?(違)
 で、その日もなんだかんだでギリギリまで滑る。どうでも良いけど、この時点で俺の体力と筋肉は限界です。普段から麻雀だのゲームだのインドアな遊びにばから興じているのが祟ってますな。
 そんなこんなで2日目のスキー終了。ホテルに戻って着替えた後、夕飯へ。近くに居酒屋があったんでそこで食べる。かつおマヨネーズ丼がとても美味しかったです。その他は――まぁ、普通。満腹感を抱えてそのままホテルの浴場へ直行。死にかけている筋肉をほぐしつつ、ゆっくりと温泉に浸かりました。以上で2日目は終了です。

 で、3日目。この日は生憎の曇り空。少々肌寒い中、スノーボードに履き替えて、死にそうな体を鞭打っていざ出陣。
 出陣したは良いのですが、体力がすっからかん。気力も萎えて休み休みにしか滑れませんでした。上から下に滑り降りて30分休んで――みたいな。まぁなんつぅか、駄目人間です。正直言って、3日目について書く事は殆どありませんな。それでも頑張って色々撮ってみました。

My board
マイボード。
ボードもウェアも黒一色です
滑り降りるスキーヤー
上級者コースを滑り降りるスキーヤー。
すげぇなぁ〜〜と思いながら見ていました。
ごめんなさい、ぼくはヘタレです。
曇り空
曇り空。
披露困憊な俺の気分も相俟って、
最悪な一日だったりします……。
カレーライス
スキー場のカレーライス。
意外にも美味しかったのにビックリ。
でも、お値段は\1,000超えました。
しろくま……?
何処の誰だ。
「しろくまツアー様」って……。
いや、別に誰でも良いんだけど……気になるじゃん?
羊頭狗肉
――うし……ですか?
犬では無く?
解かった、哺乳類 犬科 牛目の動物だ――
ってンなワケぁ無い。
 こんなモン。この日はもうどうしようも無いです。ただ、疲れたの一言。書いてる文章も既に投げ遣りだったりしますしね。駄目じゃん、俺。
 で、ホテルに戻って近くの飯屋に飯食いに行って帰って風呂入って寝て――本気でスキー以外に目的とする物が無い旅行だなァと実感。愚痴っても仕方ないので寝る事にする。クッ。こうやって日記にしたためると実感するけど――つまらない旅行だ!

 最後。4日目。この日は、T.K & A.Bが午前中雪山へLet's Go!!。元気一杯だねぇ……。ご老体の俺とM.Nは、温泉に浸かってゆっくりゆったり半日を過ごしました。
 午後には帰宅準備をして、タクシーで倶知安くっちゃん駅まで移動。倶知安から小樽駅へ渡り、小樽を散策。小樽から札幌へ移動して札幌散策。そして最後に千歳空港へ向かうと言う、北海道ミニ観光ツアーと相成りました。昨日に比べると格段に面白い一日でしたね。
 では、北海道の街並みをご覧頂きましょう。

倶知安駅
倶知安駅看板
一瞬、普通に「んやちっく?」と読んだ。
明治時代読み(右から左へ読む)だったのか……。
……きしょ!
……何像だったかなぁ……。
どうでも良いけど、この像って
「頭から血ぃ流して呆然としているガキどもの群像」
にしか見えないんだけど……。
2091年へのメッセージ
右上の像の近くにあった石碑
恐らくゆかりある物なのだろう。
真夜中の 倶知安驛に 下りゆき 女の髪の 古き痍あと
未来へのメッセージ
だ、そうです。
その割りには随分と後ろ向きな
メッセージですけどね……。
電車の本数少な!
倶知安駅の時刻表。
田舎路線まっしぐら。
北海道の外
倶知安駅構内で見かけた張り紙。
問答無用で「外道」と読みました。
正解は「道外(北海道の外)」です。念の為。
過ぎ去りし道程
列車の最後尾から見た風景。
田舎の単線って素敵です。
進み行く道のり
列車の最前列から見た風景。
またまだ雪が残ってますです。
御出でませ 小樽
小樽到着の証拠写真
ロープウェイにも乗ってみたかったなぁ……。
小樽の街並み
小樽の街並み。
北海道は田舎だ田舎だと思っていたけど、
四日市と同じ程度の田舎なんだなと実感。
四日市も田舎ですからねぇ。
小樽の食堂 「あい田」のお品書き
「あい田」のお品書き。
高いですけど、美味しかったですよ。
八角
八角って魚の名前?
「あい田」には沢山の魚の干物が吊るしてあります。
美味しいのかなァ……?
自転車に乗って 旅に出よう
小樽の街並みを自転車で散策!
近くにレンタサイクルがあって助かります。
因みに、映ってる三人は同行者達です。
小樽の街並み
小樽駅からすぐ近い小樽運河の川沿いを走る。
街の行商人や流浪の絵描き。
とても素朴な街並みが素敵です……。
気温と時間
あと30分で札幌行きの電車が出発します。
まだまだ余裕アリ。
手押し車
う゛う゛〜〜〜
一度乗ってみたかった……。
ですが、同行者は全く惹かれる事が無かったようです。
俺の感覚っておかしい?
焼肉 東京屋
小樽なのに東京屋とはこれ如何に。
ちゃりんこ おたる
レンタサイクル「ちゃりんこ おたる」
ちゃりんこって当たりが素敵ですね。

 とまぁ、駆け足で倶知安〜小樽間の風景写真をお見せいたしましたが、札幌の写真はありません。理由は簡単。デジカメの電池が保たなかったからです。文明の利器も、エネルギーが切れればただのガラクタです。もう少しパワーバランスを考えて写真を撮るべきでしたね(苦笑)。
 とまれ、あとは札幌から千歳空港へ渡り、北の海に別れを告げます。そして、夜の空をユラリ揺られて本土へ帰島。名古屋空港へ到着後は、すぐに四日市へ向けてバスへ搭乗。そんな旅行でした。
 で、最後に一連の事件の感想をば。
 今回の旅行はそれ程面白くありませんでした。いや、決して「つまらない」ワケではなかったんですがね。恐らく、4日もの時間を使ったにも関わらず、その目的が飽く迄も「スキー/ボード」と言うたった一つのものでしか無く、それ以外に楽しむ事が出来なかった。それが原因では無いだろうか?確かにボードは面白い。だけど、連日そればかりだと飽きてしまう。スキー → 観光 → スキー → 観光 みたいなペースだったら、もっと楽しめたと思います。
 次からは、こんなふうにならないような旅行にしたいと思います。以上。

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