2002/10/04(FRI) - 2002/10/06(SUN)
宝石・沖縄

始めに  2002/10/07(MON)の日常日記にて、俺はクイズを出しました。宜しければ皆さん、この日記をお読みになる前に、ちょっとこのクイズの解答を考えてみて下さい。別に正解したからと言って何かしらの贈答品があるわけでも無いんで、無視して読み進めて下さっても何の問題も無いのですが……。まぁ、飽く迄も「気が向いたら」で。
Quiz 沖縄に着いてまず真っ先に俺・九本麻有巣が取った行動は何でしょう?
   但し、『呼吸』などの「こちらの意志に関係無く行われる行為」や、
   『会話』など日常の一コマ以上の何物でも無い行動はこの際考慮しない事とします。


 さてはて、行って来ました初沖縄!1都1道2府43県、全47都道府県中最南端に位置する沖縄です!リゾート時期には少々外れるものの、それはそれは素晴らしい旅行と相成りました。
コリー=リーフ(以下:コリー)「良いなァ良いなァ、羨ましいなァ。アタシもお姉様とご一緒したい〜〜」
 黙れ。ここは俺の「沖縄旅行」を語る場であって、貴様は飽く迄もオマケだ。弁当箱に付随するだけの緑のギザギザ(葉蘭の事)だ。シャシャり出るな。
コリー「は〜い」
 さて、馬鹿を排除した所で、早速順を追って物語りましょうか。まずは出発10/04の金曜日、入社以来初の有給です。起床は何と04:00。出社のための起床よりも4,5時間早い。
コリー「起きれたの?」
 勿論。楽勝だった。とは言え、意識をハッキリさせる為に眠りまなこを引き摺って朝風呂に興じた。そうして無理矢理目を覚ましてから、軽く「出発します」の日記を付けていざ04:59出陣。
 まだも日も昇らぬうちから一人夜風に身をゆだね、チャリチャリ自転車チャリこぎ到着したるは近鉄四日市駅。近鉄四日市から名古屋空港に直通バスが走っていたので、05:20発のバスに乗り、空港まで一っ走り。お値段なんと\1,800。
コリー「安いの?高いの?」
 う〜ん。どちらでも無い。
コリー「だったら『なんと』とか言うな」
 はいはい。
 大過無く名古屋空港へ到着。俺が搭乗する便はANAの08:00発。因みに到着時間06:30――早く着きすぎたと流石にちょっと後悔。まぁ、後で悔いるから "後" 悔なんだけどね。
コリー「どうでも良いよ、そんな事」
 そだね。有り余った時間を利用して、国内線前で簡単に朝食。茹で卵とパンとコーヒーのセット(\550)を胃に流し込み、同行者達を待つ。
コリー「因みに、同行者メンバーは?」
 俺含めて全4人。会社の同期です。男女構成は男3・女1でした。
コリー「ふ〜ん。普段の男所帯の旅行からすると、女性率が格段にUPだね」
 だね。知人間の長期日程旅行で女性率0%を超えたのは、実はこれが初めてかも。
コリー「それはそれでどうかなぁ〜?とか、人生振り返ったりしなかった?」
 男だけの旅行には、男だけの楽しみかもあるものさ。
コリー「そなの?」
 知らん。
 そんな捨て台詞はさて置いて、好い加減話を沖縄まで持って行きたい。だから、機内の事は99%ハショる事にする。
 残った1%で報告する事は、「機内放送で稲垣潤一を延々聞いていました」って事。
コリー「まぁたシブい所来るよねぇ」
 良い趣味してるだろ?
コリー「う〜ん。微妙かな?」
 そっすか……。
 そして漸く到着、沖縄です。
コリー「あ、そだ。Quizの解答は?」
 ああ、そだね。好い加減解答いきましょう。
 まず、空港に到着。そして客席に持ち込めなかった荷物を取りに行かにゃならんのですが、これは一先ずクイズの解答には含まれません。で、沖縄ではレンタカーを借りて移動する予定となっており、レンタリース会社までは空港までの送迎バスで移動する事となっていた。しかしまぁ、やはり世の中全てがこちらの予定通りに進むわけでは無く、肝心の送迎バスが到着するまでに少々のタイムラグが発生したわけです。
 で、その無駄時間を無くす為に、俺はある行動に移ったワケです。具体的には、
  1. 携帯電話を取り出す。
  2. 着信履歴を調べて目的の電話番号を調べます。
  3. おもむろに電話を掛けます。
  4. 相手が電話に出るのを確認してから、
「あ、九本麻です。例の件なんですけど、Bad Boy 2003年モデル、取り寄せて貰えますか?ええ。そうです。あ、それから、時期的に丁度ボーナスと重なりそうなんで、Bad Boy Ultraでお願い出来ますか?」
コリー「……」
 っつぅワケで、答えはBad Boy Ultraの注文」でした。
コリー「……ああ、解かった」
 んあ?何が?
コリー「お姉様が常日頃から君の事を『馬鹿』って言っている理由」
 てめぇら…… まぁ良い。今日は楽しい沖縄旅行を語る日だ。赦してやろう。
レンタリース会社の前の風景。樹がオキナワン(謎)  で、右の画のように一枚岩の如く巨大な樹前に居を構えるレンタリース会社で車を借り、いざ沖縄の旅を始めました。
 車で町の中を走って思った事。
「沖縄の道路はのんびりしてるなぁ〜」
 だって、殆どの車が法定速度を守ってるんだもん。高速乗ろうものなら、80[km/hr]で走っても追い越し車線の車を追い越せるんだぜ?愛知どころか三重ですら考えられん走行速度だ――いや、悪くないんですが。寧ろ良い事なんですが。ちゃんと法廷速度守って走ってるのに、それについて文句言われる身にもなって欲しいッスよ……。
コリー「だよねぇ〜。ちゃんと道交法は守らなくっちゃ」
 守っちゃいるけどさ、時と場合によるじゃない?法定速度を守るが故に車の流れが悪くなッっちゃたら、例えそれが法的に正しい行為だとしても、他人に迷惑を掛けちゃうわけだろ?
コリー「まぁ、確かにねぇ。でも、それって何か変じゃない?」
 そりゃ、変だと思う。難儀な事だと思う。それを "必要悪" だと認めるような風潮にある世の中に疑問を感じないわけじゃない。でもね、今はンな事を論じる場じゃないの。解かるか?仔猫ちゃん。
コリー「アタシ、狐」
 黙れ言うとろうが。
 ンで、脇道それた話を元に戻して、まずは昼飯。飛行機の中で2,3時間揺られていたら、良い按配に昼飯時になりました。
 連行された場所は「カフェくるくま」。同行者方がガイドブックでチェック入れていたようです。俺には当然拒否権は無いし、拒否する理由は米粒程も無い。そんなワケで、昼飯タ〜イム。
コリー「何を食べたの?美味しかった?」
 質問は一つずつ。
 食した物は『怪しげカレー(俺命名)』。具にね、何だか「よく解からない物」が入っていてね。正体不明のハーブとか。現地の人にはそれが普通なんだろうか?あまりに薄気味悪くて(失礼)残してしまいました。
コリー「……味自体は不味かったの?」
 いや、不味くは無かった。ただ、具が判然としなくて気味悪かったから(再失礼)残しただけ。だからと言っても、特別に美味かったワケでも無いが。普通だね。
雄大なる空、超然たる海  とまぁ、味に関してはその程度の評価しか下さない俺でしたが、店の庭から見える風景は絶景かな絶景かな。左の画がその風景。まぁ、カメラが悪いのか腕が悪いのか恐らくはその両方でしょうが、あまり良い画では無いと反省。二人乗りのブランコ(?)もあって、それにキコキコ揺られながら流れる風に身を任せていると、不覚にも眠ってしまいそうでした。沖縄を軽く体感。
コリー「良いなァ〜〜。そんな場所とお姉様と一緒に行けたら、きっとロマンティックなんだろうなぁ〜」
 かもな。
 次。メシの後は何とか言う名前の城跡に行く予定だったらしいけど、満場一致で「こんなに天気が良いんだし、海!」と決定。高速に乗り換えてそのままANAのホテル『万座ビーチホテル』へ直行。
 ホテルはとても綺麗で良い按配。一階から二階ロビー、そして三階以降最上階までの客室まで広がる壮大な吹き抜けは圧倒的。金がある所は違うなァ!
コリー「貧乏人の僻みはみっとも無いよ」
 金持ちでも僻みは見っとも無いさ。
 で、部屋へ到着後、少々ウダウダしつつ、いざビーチへ!
コリー「写真は?」
 デジカメが濡れるとイヤだったんでパス。
 でもでも、海がチョーキレー! "チョー" っつぅな!
コリー「言ってない」
 聞いてねぇ!(←テンションが妙な高さにある)
 いやぁ、やっぱり沖縄の海は違う!何が違うって、全てが違う!近くにあっては真珠の白パール・ホワイトの砂浜に広がる海原の青マリン・ブルー、遠くにあっては藍宝石の藍サファイア・ブルーの大空に広がる翠玉の緑エメラルド・グリーン!海中に砂を撒いても風に流れる綿毛のように、すぐに何事も無かったかのように散り澄み返る!
コリー「うわぁ、凄い。珍しく詩人じゃない」
 だろ?だろ?だって、か〜な〜り、悦に浸ってたモン!三重の海水浴場なんて、沖縄を見た後では「泥沼」だよ。いやぁ、海サイコー。
コリー「羨ましいなァ。アタシもお姉様とご一緒に……ああ、ヨダレが」
 ……汚ねェなぁ……
 気を取り直して、軽く海につかり波にひたった後は、リゾート地らしく人工物に手を出しました。
 『アクアバイク』と『ドラボンボート』です。
コリー「何?それ?」
 早まるな。説明するから。
 『アクアバイク』は、二人漕ぎの水上自転車。エネルギー変換効率が最悪的に悪ぃ!まぁ、車輪に付いてる小さな羽根で波を掻き分けて進む原始的な乗り物だからね。仕方無い。しか〜し!俺にはBad Boy Ultraに乗ると言う夢がある!鍛えるつもりで馬鹿漕ぎしました!そして激しく疲労しました!以上!!
コリー「あ〜、馬鹿丸出し」
 次、『ドラゴンボート』。何度も「ドラゴンボール」と言ってしまいそうになったのは、きっとに誰でも経験ある事だろう。どんな物かと言いますと、二本の長細い浮き袋を一つに纏めてバランスを良くして、その浮き袋に二列縦隊に人が座ります。そして、それを水上バイクで勢いに任せて牽引してもらう――言ってしまえばその程度の事なんですけど、これがまた結構な迫力があります。一度はご堪能あれ。
コリー「う゛〜〜。ズルいなァ〜。一人だけ沖縄を堪能して」
 ドラゴンボートが沖縄かどうかは別問題として。そして、ドラゴンボートってのは実は元々は人力の乗り物を指すと言う事を先程ネット検索で知った事も秘密にしながら。次。
Beautiful Sunset  取り敢えず海を上がり、軽くまったり雰囲気を楽しむ。右の画は、まったり雰囲気を真っ赤に染めた幻想的な夕陽。どう?綺麗でしょ?綺麗でしょ?
コリー「……うん……」
 だろ?だろ?
コリー「良いなァ……アタシもお姉様と一緒に、砂浜で肩を寄せ合いながら見詰めていたいなぁ……。真っ白な砂浜が夕に焼けて真っ赤に染まる……。二人の肌も紅に染められ、瞳にも幻想の朱を宿す……どちらとも無く互いに見詰め合い……。夕陽が燃える音さえ聞こえるような沈黙の中に、砂を叩く波の音さえ掻き消える……。見詰め合う二人は……いつしか、砂浜に伸ばす影を一つに重ね……。ああん、お姉様、いけないわ、こんな事。だって、二人の愛がどれ程に深くても――そう、この海よりも深くても、二人は女同士……。神が創り給うた摂理に弓引く大罪を犯すわけには……
(似てない声色)『神への背徳よりも、私は貴女への愛を選ぶ。私の命があの夕陽のように燃えるのは、神の膝元の安寧に身を任せる時じゃない……。貴女との愛の契りこそが、この海原さえも干し尽くすのよ……』
 お姉様……そんなにもアタシの事を……(感涙)」

 お〜い。独りで支離滅裂してないで帰って来い〜〜(汗々)。
コリー「ハ! ……いやいやいやいや。妄想している場合じゃない。早く現実にしないと」
 それも違う(大汗)。
 ともあれ、夜は何やら「こうせつ市場」なる場所へ。残念ながら南こうせつには会えませんでしたが。
 沖縄旅行経験者に引き摺られるまま、どこぞの(どこか本気で知らない)メシ屋へ。値段と大まかなコースを注文するだけで、店の方で適当に見繕って料理を作ってくれるそうだ。で、海の幸のコースをお願いする事に。
 料理の内容は、
  1.色んな魚の刺身
  2.海老・蟹のチリソース
  3.魚(←何だろう?)の中華餡かけ
  4.魚(←だから、何?)の豚汁風なドンブリ。
コリー「う〜ん……解からない……」
 あ、やっぱり?自分で言ってて俺も同感。でも、俺の料理知識を総動員しても、これ以上の事は解かりませんでした。
 で、お味の方はと言いますと、同行者は皆こぞって「美味しい!」「でしょ?!」と絶賛してました。
コリー「へぇ〜。美味しかったんだ。良かったじゃない」
 うん。よかっただろうねぇ。
コリー「あれ?不服?」
 いやぁね。美味しかったよ。美味しかったけどさ、同行者達が「絶賛」する程美味しいとは、俺は絶対に思わなかった。だから、みんなが美味そうに「美味しい!」って言ってる中で一人冷めながら「うん。美味しい」と呟いていた。何て言うのか、あのテンションについて行けない。改めて思いました。
「ああ、やっぱり感性が違うよな」
 って。何だかね……。ちょっと寂しくなりました……。
コリー「いや、その、あの……。落ち込まないでね?」
 別にどうても良いんだけどね。人との付き合い方の基本は『ヌルく』だから。
コリー「いや、そんな捨て鉢にならなくても……」
 で、その夜はこうせつ市場でショッピング。買った物は『「無責任」ロゴ入りTシャツ』『扇』『100[ml]泡盛』『サーターアンダギー』。
 同行者が「貧乏人」Tシャツを買ったので、俺は「無責任」で対抗。扇は普通に欲しかった。泡盛は特に理由なし。サーターアンダギーは腹に入れるため。
 で、この日はそのままホテルへ帰省。ハードな一日は無事終了。で、一日の締めの画を数枚。
泡盛。超不味い。超っつうな!!
100[ml]泡盛
超不味かった。
「泡盛は美味い」と言っていた同行者をして
「この泡盛は不味い」と言わしめた曰く憑き。
下戸の俺は当然呑めなかった(不味すぎて)
窓の外1

ホテルの外そにょ1
人工物にとは言え
これはこれで綺麗です

Marlboro
Marlboro
俺は嫌煙家です
同行者は愛煙家です
煙草は二十歳になってから
マナーを守って吸いましょう
窓の外2

ホテルの外なんばー2
以下同文です

コリー「うっわ〜〜。どうでも良いって言うよりも寧ろ、無い方がマシな画ねぇ〜〜」
 う゛……。まぁ、よしとしよう。うん。
 翌日!!朝起きてホテルでメシ!普段朝食取らない人なんで、小さなパンケーキと油ギッシュなサラダと、あとは紅茶一杯で済ませました!
コリー「油ギッシュなサラダって?」
 簡単に言うと、ドレッシングを掬って掛ける時、掻き混ぜ忘れていたせいで、上方の油をダイレクトに掛けてしまったせいで出来上がったサラダ。
コリー「いやもう、『うひゃ〜』とか言いたくなるくらい馬鹿だね」
 その『うひゃ〜』がムカつく……
 で、部屋に戻って支度を済ませて、ちゃっちゃと次の目的地!地名は知らないけど、どこぞの珊瑚礁へ体験ダイビング!!いえぇ〜〜!!
コリー「何?何でそんなにハイテンション?」
 いやぁ、今回の沖縄旅行記、これを書きたくて書きたくて仕方が無かったんだよォ〜〜(嬉)。あ、因みにデジカメは携帯して行かなかったんで、画は無いです。ご了承を。
 体験ダイビングは、ダイビング時間は僅かに30分で\9,000。それにオプションでシュノーケリングセット一日レンタルでプラス\2,000の\11,000。しかーし!!安い!安いぞ皆の衆!!\11,000なんぞ、あの大自然のお仕置きに比べれば子虫のよう!!
コリー「ナコ様だ」
 違う!
コリー「『大自然のお仕置き』って言ったじゃん」
 忘れた(断言)! 馬鹿言うのはこれくらいにして、兎に角一度は体験召されよ!
 ダイバースーツ(←多分違う)を全身に着込み、その上にライフ・ジャケットを着込む。シュノーケルを間抜けに咥え、河童の足ヒレ足に付け、度付きの水中メガネで更に間抜けさを上昇させて、いざ行かん、大海原!の水面。いやぁ、人数が多かったんで順番待ちでねぇ。その順番待ちを利用してのシュノーケリングですから。
 で、海に飛び込む。本音を言うと、全然期待して無かった。いや、綺麗だろうとは思ったけど、俺基本的に感動し難い性分だし。多分、1時間も泳げば「飽きた〜〜帰りたい〜〜」とか腑抜けた事ヌカしよるんだろうなァ〜〜とか、そんな確信めいた予感を持っていたわけです。が!甘い!甘いぞ!パンケーキをガムシロップに浸してたっぷり時間を置き、それにイチゴジャムとカルピス原液をぶっ掛け、さらにタバスコをたっぷり振るくらい甘いぞ!
コリー「ってか、不味そう」
 それ以前にタバスコについてちょっとは突っ込んでくれ。恥かしいだろ。
 何が凄いって、言葉に言い表せないような「大自然の雄大さ」に圧倒されっぱなしだった。あまりに幻想的で、比喩とかでなく眩暈がしそうだった。4人の中で一番さめざめとした俺が、一番子供みたいにはしゃいでた。そう、俺は感動し難い性質だけど、感動してしまえば恥も外聞も無く感情のままに行動するお子様なのだ!いや、自慢にならないが。
 本当に凄絶な美しさだった。浦島太郎は上手に詠ったよ。
♪絵にも描けない美しさ
 ああ、その通りさ。その通りだからどうした固羅。文句あるなら掛かって来いや!
コリー「何で喧嘩腰なの……」
 絵にも描けない、えも言われぬ美しさに圧倒されながら、必死にバタ足。珊瑚礁の周りを色取り取りの魚群が行き交う。海のあまりの澄み具合に、「海の底まで手が届きそう」と錯覚されつつ、その海の底までの「高さ」にもまた圧倒される。
 大の魚は海の底に、小の魚は手のすぐ其処に。ただただ魚のその数と、類の多さと、色彩の鮮やかさと、自然の活き様とに。終止に渡って茫然自失。海から出たのは、結局昼飯を食べる為と、体験ダイビング近付いて「船に上がって待っていて下さい」と言われた時くらい。それくらい、俺はシュノーケリングに魅了されていました。
コリー「あぅんあぅん。羨ましいたら嫉ましい。本能の赴くままに言葉並べるだけの君の言葉に、アタシまで興奮しちゃうじゃない!」
 だろ?だろ?!
コリー「ああ、海の底に潜って、色彩豊かな魚達に祝福されながら、母なる海に抱かれながら、抱き合う二人は愛を確かめ合う……ああ、考えただけで興奮ゾクゾクしちゃう!」
 誰かこの色狂いバカ焼却炉に叩き込んで来い!!!
 ったく。この万年色情娘が……。いつか見捨てらるぞ?
コリー「世界の誰から見捨てられようと、アタシにはお姉様さえ居れば充分よ!」
 あ〜、はいはい。戯言はもう良いから。気を取り直して……
 そして、待ちに待ったダイビング!シュノーケリング前は「別にダイビングなんてねぇ。金に見合ったモンじゃねぇだろ」だったのに、この時には「まだ?ねぇ、お母さん。まだなの?」って感じで。興奮を押さえられませんでした。
 で、シュノーケリングセットにプラス酸素ボンベと錘(おもり)を付けてさぁ、海底へ。とは言っても、そんに深くはありませんでしたが――俺にゃ距離感が無いので、海底が10[m]なのか30[m]なのか、全然見当が付きませんでしたが、まぁ海の底です。
 インストラクターの人にソーセージを貰うと、寄って来る来る魚の群れが。思わず腰が引けてしまうくらい大量に。でもまぁ、折角の体験だし、肝を据えて手を差し出すと、力強く魚達がソーセージをパク付いて来た。勢い余って俺の手まで噛む始末。激痛では無かったけど、ちょっと痛くてこそばゆかった。あと、前後左右だけじゃなくて上下からも魚達が襲って来るので、それはそれでちょっと怖かった。
 餌付けが終われば――餌付けれ無かったけど――次はインストラクターに方に引き摺られるままに海の中を遊覧しました。いやぁ……シュノーケリングで上から見るのとは違って、こっちはもっと綺麗だった……。ああ、もう一度体験したいな、ダイビング……。
コリー「はぅぁ〜〜。アタシも一度ダイビングしてみたいなァ〜。ああ、でも、アタシ泳ぐの苦手だからなぁ。ちょっと怖い」
 ふっふっふ。
コリー「『歩』が三つ」
 な〜んでそこで牛馬鹿丸(うしうましかまる)が出てくるかなァ〜〜。違うよ。俺が笑ったのはそうじゃない。そんな事ぁ心配する必要が無いと言いたかったんだ。
コリー「と、言うと?」
 言っただろ?ダイバースーツとライフ・ジャケットを着込むって。アレ着けてると、沈もうにも沈めない。だからこそ、ダイビングの時に錘を付けさせられたんだよ。だからさ、金槌な人でも安心して大自然の織り成す芸術作品を堪能できます。
コリー「あ、そうなんだ。今度、お姉様をお誘いして行ってみよっと ハートマーク
 ああ。勝手にしてくれ。
 で、もっともっと話したい事は一杯あるんですが、そろそろ次へ行きましょう。
 その日はそのまま宿には戻らず、コザのナイトスポットへ。の前に腹ごしらえ。一軒家をそのままラーメン屋に作り直した脱サラ家庭が商ってそうな立て構えの店へ。沖縄蕎麦に初挑戦!
 感想。美味しかったッス!ただ、量が……多すぎ。もうちょっとその、少なくお願いします。
コリー「良いじゃん。大は小を兼ねる」
 そだけどさ……因みに、そこで俺達は『ガンダムシード』第一話を見ました。
コリー「どして?」
 いやね。店の一人息子(← 一人がどうか知らないけど)が見てたからご相伴に預かる形で。しかも、ビデオで。
コリー「面白かった?」
 あ〜。どうだろう?微妙だね。少なくても、今の段階では。
 で、そのままコザのナイトスポットへLet's Go!。で、俺にナビゲータを任せるせいで、毎度のように道に迷う。
コリー「未だに名古屋の地下で方向感覚定まらない人間だからね、君って」
 そ。そしてそれを知っていながら俺にナビゲータを任せたんだ。同行者達にとっては自業自得以外の何物でも無いので、俺は一欠片の悪びれも見せなかった。
コリー「ん〜。それは間違えてない?人として」
 間違えてない。当然だろう。
 で、目的の店を発見。店名はRight away……だったかな?記憶違いっぽいけど、まぁ良いや。陽気なアメリカンがいました。が、俺の肌には合わなかった。音楽は喧しいしね。いや、メタルだかロックだかをBGM程度に流すのはきっとアメリカンのソウルに反する事なんだろうけど。だからこれはもう、性分の問題。曲間ごとに耳鳴りするような喧騒が大好きな人には良さげなスポットだけど、そうでない人にはお奨めできないです。
コリー「同行者達は?」
 挙って言ってました。「もうサイコー!」。そっすか。やっぱり俺とは感性が全然合わないようです。
「つまらなかった?」とか聞かれたけど、曖昧に抑揚無く「いや、面白かったよ」って、つまらなそうに答えました。気分が昂揚している所に水を差すのは悪いかなと思って相槌だけ打った、って感じだね。
コリー「社会適合性に欠けるねぇ」
 ねぇ。
 で、その日は同行者の一人がコザでアルコールに潰されて苦しそうだった事を尻目に終了。
 翌日。四人中三人が「ああ、明日から仕事か」と鬱な気分での目覚め。一人だけちゃっかり月曜日に有給とってやんの。抜け駆けだ!
コリー「でも、正しい判断だよね」
 そりゃそうだけどさ……。
 俺はしかも、前日のシュノーケリングが祟ったのだろうか?風邪を引き掛けているような微妙な体調に。
コリー「格言も当てにならないよねぇ」
 言いたい事は痛い程解かるぞ。「バカは風邪引かない」と言いたいんだろう?
コリー「……君なんて嫌いだ」
 もちっと気の利いた事を言やぁ良いんだろうが。
 ともあれ、風邪気味体調の体に鞭打って、朝飯食ってチェックアウト。流石に皆様この日は海で泳ぐだけの体力は無い様子で、適当に観光して帰ろう、と言う次第に相成りました。
 で、先ずは万座毛(まんざもう)。万座ホテルから車で10分強。ここが一体何かと言いますと、要するに『崖』です。まぁ、景色は良かったですね。ただ、同行者3人が崖の端で15分近くボ〜っと景色を見ていたのには辟易。何の代わり映えも無い景色を同じ場所から延々見ていて楽しいかな?思いながら、俺は一人で適当にブラついていました。まぁ、ここでも他の3人との感性の違いが出たっつぅ事です。
 仕方ないので撮った何枚か。

曇天
生憎の曇り空
サファイア・ブルーの海

でも、海は変わらず美しい
ビバ沖縄

飽く迄も美しく
時折見せる青空
同じ青でも
海原の青マリン・ブルー大空の青スカイ・ブルーでは
こうも違うものなんですねぇ
あっ晴れ

沖縄土産!
扇子良いでしょ?
ギャグセンスは最悪ですか?
ってか、それ程良いセンスの扇子でもないですが

も一つオマケにサファイア・ブルー
やっぱり綺麗だなァ
同じ日本の海なのに
沖縄は海で何故に三重は膿?
空

沖縄は海だけでは無い
太陽だって燦々と輝く
一つの立派な宝石だ

 どだ。今度は良い雰囲気の画だろ?
コリー「うん。まぁ、一つ『どうかな?』ってのも混じってるけど。概ね良し」
 偉そうに。まぁ、良い画を撮れて俺は満足。
 続いて海中道路。同行者の一人が「行きたい!」と言うから行った。行く途中、沢山のシーサーを発見。いや、それまでにも各家の門扉の傍とかで沢山見かけんだけどね。店舗の前の歩行者道に大量に並んでいて、妙に驚いたモンで。思わず乱写。

シーサー1 シーサー2 シーサー3 シーサー4

 そのうちの一部を紹介。どーでも良いね。
 そんなこんなでパンナコッタ。海中道路に到着。感想は一言、単なる道。これの一体どこに魅力を感じたのだろう?などと思いつつ、本島を離れて小さな島へ乗り込みました。島の名前はモロ忘れ。まぁ、記憶力が悪いし。仕方無いよね。
コリー「仕方が無いと言えば仕方が無いけどね。開き直りは宜しくないと思う」
 ああそうかい。知った事じゃねぇ。
 で、着いた場所はアマミチューの墓。琉球民のご先祖様、らしいです。詳しく知らないんで、違っている可能性大。近くにシルミチューの墓もあるらしいです。二人は兄弟(兄妹・姉弟)らしいです。兄弟揃って「は?地元の中学校?」って見事に勘違いさせてくれるお名前でした。

アマミチューの墓にて
並んで埋まっていました
車のバッテリー
この事から推測されるのは
アマミチューの死因は
「バッテリー切れ」だと言う事です
奇岩

何だか「面白い」形をした岩
それ以上でもそれ以下でもありません

兄妹
誰か知りませんが、地元の子供
周りに親がいなかったんで
捨て子でも無い限り観光客では無いでしょう
景色

アマミチューの墓より
遥かなる海原を撮影
沖縄本島に比べると美しさで劣ります

コリー「アマミチューの死因は違うでしょ」
 いや、真顔で話されても……
 その後、狭い島内を軽く車で流してから本島へ戻る。そして昼食。昼食はチャンプルーでした。ゴーヤチャンプルーもあったのですが、絶対に不味いと直感したの豆腐チャンプルーに。所でチャンプルーって聞くと「タイガーネックチャンスリー」が脳裏を過ぎるのですが。何故でしょう?
コリー「知らないわよ。そんなの。脳髄腐ってるからじゃないの?」
 てめぇは、口の悪さだけは義姉に似て来たな。
コリー「そう?有り難う」
 褒めてねぇし……
 そして、残った時間を使って首里城を訪問。
コリー「ああ、あの真っ赤な城跡?どうだった?面白かった?」
 はっはっは。つまんねぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
コリー「っるさいなぁ!!」
 いやぁ、同行者三人はしきりに感心してたんだけどね。俺にはやっぱり "遺跡" だとか "博物館" だとか、そう言ったモンが性に合わん。過去の遺物に何の魅力も感じない。神話とかだったら話は別だけど。昔の事実なんざに毛ほどの価値も見出せない。
コリー「そかな?アタシは好きだけど?」
 他人が好くのを否定はしないさ。ただ、連れて行かれる身としては、苦痛以外の何者でも無いのね。文句は言わないが。
コリー「でも、不平はこぼすわけね。影で」
 うん。正面切って本音語れる程の根性も無いんで。弱く。
 でも、行ったからには仕方が無い。何枚か写真を撮って来ました。

パラボナアンテナ
日時計だろうか?
何となく撮ってみた
説明が書いてあったようだけど
読まなかった
首里城城門

首里城の門
味気無いナリよ
キテレツ

首里城中庭
首里城のウナー
ウナーとは庭の事です
シークワーサー

不味からず
美味かったんですが
誰かに薦める程でも無いです

看板
首里城から見える風景
その看板
景色

首里城から見える風景
その実際
と、シークワーサー

家鴨
家鴨
鳥類です
リバイアサン


魚類です
魚雷に似てます

 とまぁ、こんな感じ。
コリー「ふ〜ん。コレだけじゃ、首里城の魅力は解からないね」
 だって魅力感じなかったもん。
 さて、後は車をレンタリース業者に返却し、飛行機に乗って帰るだけ。機内では疲労にヤられてひたすら眠るだけ。何の面白みもありません。
コリー「そっか。じゃ、もう終わり?」
 沖縄旅行はね。
コリー「『沖縄旅行は』って事は、それ以外があるの?」
 あるの。飛行機降りて名古屋空港に到着。何気に雨が……。
コリー「でも、どうせ帰りはバスでしょ?」
 バスを降りれば自転車なんだよね。
コリー「……ああ!」
 しかも、この日は疲労によるものなのか、微妙に体調を崩し気味!
 激しく鬱になりながらも、「いや、四日市に着けば嘘のように雨は上がっているさ!」と言う希望に賭ける事に。
コリー「現実から目を逸らしてただけじん」
 そーなんだよね。四日市に着いてみれば、雨が上がるどころか強くなってやがる。そんなに俺の事が嫌いですか?地球よ。
コリー「ああ。そのレベルで嫌われ者なんだ」
 うう、煩い!
 気を取り直し、近くのコンビニで傘を買い、荷物を持参したゴミ袋で包んで、自転車乗って帰宅。家に着いてみれば、全身ズブ濡れ。沖縄旅行の楽しい気分も同時に洗い流されました(泣)。雨なんて大ッ嫌いだ!!Damn it!!
コリー「ま、人生裏目の君らしいんじゃない?」
 コイツも嫌いだ!
 ってなわけで、締めの言葉を一つ。
シュノーケリング最高
 それでは、長く語られた沖縄旅行記、これにて閉幕とさせていただきます。
 語り手は当サイト管理人・九本麻有巣と、
コリー「元気印の夢見る少女、コリー=リーフでした」
 それでは、次の長文旅行でまた会いましょう。チャォ〜。

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