2003/08/13(WED) - 2003/08/14(THU)
四国

 さて、夏の盛りの盆休み。行って来ましたるは四県の国。
 結果からお話しますと、正直それほど楽しい旅ではありませんでした(遠目)。理由は単純、生憎の空模様、台風再来と言わんばかりの豪雨に見舞われたからに他なりません。残念無念。

以下、雨の激しさを収めた画像群... Damn it!
雨の降り頻る四国の地... 霞が掛かる山の頂 雨に濡れる瀬戸大橋 飛沫舞い車の尾灯が煙隠る

 さてさて、旅の始まりは2003/08/13 20:30。我が愛車ボーチ(ボロボロマーチ)を駆りて出立。同行の徒M.Hを四日市(三重県)内の〇Kサークル・ケーにて拾う。直後、旅の音楽を響かせるHyperHydeLoopsI-O DATAMP3プレイヤー 因みにボディ・カラーはレッド)を忘れた事実に気付き、我が家へと逆戻り。結局、HyperHydeLoopsを持ち出して本格的に出発を開始したのは21:00になってからでした。この準備の悪さが俺らしい。準備のワルサーP38くらい。――は〜い、はい。怒らないでねぇ〜〜。
 M.Hを拾うと、国道1号線を南下。鈴鹿(三重県)にて同行の徒Y.Sを拾い、これで同行者は全員集合。我々は一路四国へと旅立つのでした。
 第一運転手は俺・九本麻有巣。先に宣言「大阪に入ったら運転代わって」。何故かって?大阪の運転、大嫌いだから。大阪人の運転は荒い。あそこを運転するのは正気の沙汰じゃぁありませんよ。と、運転下手な俺は思うわけです。
 とまれ、亀山(三重県)から名阪国道(国道25号線)に乗り換えて、そのまま天理(奈良県)までぶっ飛ばす。その後、よく解からない県道を看板に指示されるままに松原(大阪府)まで運転し、そこでM.Hと運転手交代。時刻は23:30って所だったと思います。因みに、Y.Sは仕事疲れの為どうか知りませんが、往路の大半を眠っていました。
大正浪漫風味の建物。何だろう?たまぁ〜に、こう言う感じの銀行とかって無い?  M.Hに運転交代後、国道2号線を求めて大阪内を彷徨さまよいつつ、どうにかこうにか目的の国道2号線へ。で、国道2号線沿いに良い感じの建物を見付けたので、意味無く写真に収めてみました。場所は確か神戸(兵庫県)だと思いますが、自信はありません。いかが?
 途中、信号停車待ちの我がボーチのサイドミラーが軽トラのサイドミラーにぶつけられると言うハプニングがありましたが、大過無く神戸(兵庫県)を抜け垂水たるみ(兵庫県)に到着。このまま垂水I.Cで山陽自動車道に乗り換えて明石大橋を渡っても四国には到着するのですが、明石大橋は大学時代に二回程使った経験があるので、今回はパス。国道2号線を突っ切る事にしました。目指すは瀬戸大橋です。
 その後、「瀬戸大橋はこっち」って看板に惑わされて、赤穂あこう(兵庫県)⇔伊部いんべ(岡山県)間を2往復程しましたのは、まぁ御愛嬌。M.Hが交通網に惑わされるのは珍しい事です。
 備前(岡山県)で無事岡山ブルーラインに到着。途中、[道の駅]一本松展望園にて小休止後、君津きみつ(岡山県)へ到着。再度国道2号線に乗り換えるに当たり、「どうせこの時間(03:00頃)だったら、そのまま2号を突っ走った方が良かった」と軽く後悔。ま、どうでも良い事ですが。
彼(あ)れに見えるは四国の地
其(そ)の地を踏まずば帰れまい
此(こ)の地に戻るは叶うまい
何(ど)の理があろうと初志貫徹  日が昇る頃――雨天ですから太陽は見えませんが――、俺の出生の地・倉敷(岡山県)へ到着。ガソリンスタンドでガス補給後、児島I.Cで瀬戸中央自動車道に乗るようにルート設定。が、俺のナビが相変わらずな為に見事に迷う。水島工業地帯に入り込み、水島港から四国の地を臨みました。ごらん、パトラッシュ。あれが四国の地だよ。
 児島I.Cを目指すが結局辿り着けず、近場の水島I.Cで瀬戸自動車道に乗りました。日和ひよりましたが、何か?
 水島I.Cから四国を目指し、児島I.Cを越えるとそこには鷲羽わしゅう山。そうか、宇宙一の凶科学者マッド・サイエンティスト・白眉 鷲羽の名はここから取られていたのか。場所も岡山県だし――いや、天地無用のお話です。解からない人は黙って先を読んでください。
瀬戸大橋を掛ける橋梁  で、右の画像は瀬戸大橋。の一部。曇り空、雨に濡れる硝子、固定し切れていないカメラの焦点。色々と駄目な要因が重なって良い感じにブレちゃってますけど、まぁこんなの。正直な感想としましては、明石大橋の方が見応えがあります。東日本から四国へ渡るのでしたら、無理せず明石大橋から渡りましょう。
 瀬戸大橋を渡り坂出さかいでJCTで高松自動車道に乗り換え。06:30頃に高瀬P.AM.Hと運転を交代するが、どうにも眠気が強い。川之江JCTで高知自動車道に乗り換えた当たりから視界が霞む率が高くなったので、馬立うまたてP.AY.Sに運転をチェンジ。運転時間は1時間未満でした。いや、世の中安全第一ですよ?
 Y.Sの運転で高知JCTに到着、目的地たる桂浜(高知県)へ向かいました。途中の行程は寝てたので、何があったのか知りませんけどね(笑)。
土佐闘犬センター……土佐犬って、基本的に不細工だよな  そして到着、桂浜(高知県)は土佐闘犬センター。右がその正面……か?微妙に側面なような気もするが、まぁ、一番目立つ面構えの方面。土佐犬が前面に出ている壁画は、圧巻の一言!!かと言うわけではなく、まぁぶっちゃけ「土佐犬っていかつい面構えしてるよな」と再確認しただけでした。
 土佐闘犬センター正面口(?)を臨んだその右手には、坂本龍馬りょうま像へと続く階段があります。特に気構えする必要なく登って行くと、大学時代の四国旅行時には断念した坂本龍馬との面会。……予想していたよりデカかったです。流石は坂本龍馬。器が違う!!――って、違うか。
以下、坂本龍馬像
坂本龍馬像の背中。上記階段を登ると、海の果てに目を向けるその背中を見る事ができます。子は親の背中を眺めて大きくなるのです 正面図。字面に違わず『見上げる』大きさ 精悍な面構え。個人的には左頬の黒子(ほくろ)が気になる 像じゃないけど龍馬麦酒

 海の果てを見る男
 その背を目指して
 少年は大きくなる

 瞳に映るは
 遠く高く
 見果てぬ夢を
 果てしなく追い続ける
 それが男の生きる道

 どことなく似ている...
 誰に、ですか?
 若い頃の志村けんにです
 俺の気のせい?

 龍馬像では無いですけど
 下戸の俺にゃ麦酒の味は解かりません
 ですが他人のネームバリューに頼る当たり
 不味さを想像せずにはいられない

 とまぁ、もっとこう、等身大程度の大きさの坂本龍馬像を想像していた俺にとっては吃驚ビックリな大きさの坂本龍馬像見物でした。いや、豪快。
桂浜  で、左は坂本龍馬像から臨める桂浜(高知県)の海岸線。雨空の下でもこれだけ綺麗だってことは、晴れた日に見る事ができればそれは壮観な事でしょう。どうして俺は雨の日にこの地に立っているんだろう……?と、何だか理不尽に腹立たしくなりました。
 その後は07:30頃まで土産物屋で土産を物色。そして、高知までの強行軍で疲れた身体を癒す為、雨がボンネットを叩く音を聞きながら仮眠タイム。予定では2時間くらいを目処にしていたんですけど、見事に三人ともKnock Down!! 行動開始は11:30からでした。
 11:30起床後、闘犬センターで犬でも見物しようかと思ったのですが、あまりの人ごみにパス。"斬・飛翔分身抜刀牙" とか "マシンガン・ドッグ" とかとまでは言わないけど、首に噛み付いてギュルギュルギュルゥ〜〜!!って回転して喉を掻っ切るような血で血を洗う骨肉の争いを期待していたんだけどなァ……ってまぁ、それは期待を裏切られる事は間違いないでしょうけど。兎に角、俺達は俗に『観光地』と呼ばれる場所に行くのは鬼門のようです(人ごみが大嫌いだから)。やっぱ、俺達の旅の基本は「地方の端を目指す」ですかね。――闘犬見たかった。
 で、闘犬見学をパスした後は、闘犬センターで昼飯兼朝食。闘犬センター内の「龍馬の店」なる店で食べました。

グリーンサカモッティ 斜に構える土佐犬 水!!

 緑の坂本龍馬が目印の
 『龍馬の店』
 接客業者の対応じゃないです

 二進にっち三進さっちもどうにもブルドッグ!
 Hey!!
 を臨める席に
 付きました

 水!!
 それ以上でもそれ以下でも無い
 ワタァ!
丼の上に御新香って……どうかと思う 親子カツ丼、って所ですかね

 ……
 料理の乗せ方で味が変わるわけじゃ御座いませんが
 これはヒドイんじゃありません?
 何故に御新香おしんこどんぶりの上に乗るかなァ?

 頼んだオーダーはカツ丼
 ……正直言うと親子丼にしか見えません
 味も今一

 この緑の坂本龍馬像が立っている『龍馬の店』。少なくても一見いちげんさん相手じゃなかったら成り立たない店です。何せ、店員の対応が接客業じゃない。料理が出るのは遅い、値段の割りに量が少ない、味も今一。何よりメニューの値段をレジのおっちゃんが覚えていなくて、値段を覚えているおばちゃんと他の客に聞こえる声でこんな会話
  おっちゃん「カツ丼は?」
  おばちゃん「〇〇〇円」
  おっちゃん「ウナ丼」
  おばちゃん「〇〇〇円」
  おっちゃん「親子丼」
  おばちゃん「〇〇〇」
  おっちゃん「〇〇〇〇円です」(←客=俺に聞き取り難い小さな声)
 そして極め付けは、お金を払った後、「有り難う御座いました」の一言も無い。これじゃ固定客は付きませんよ?M.H君はかなりご立腹でした。
 味では無く、その他の部分で大変不味かった昼食の後、S.Sへの土産とか買ったりして、土佐闘犬センターを跡にしました。
 次の目的地は現地で決定。満場一致の個人的意見としては、四国の最南西端・土佐清水(高知県)の足摺あしずり岬へ行きたかったのですが、まぁ、流石に距離があって予定通りに帰れそうもなかったんで日和りました。取り敢えず目指すは四万十しまんと川ようよう。
 Y.Sの運転で県道をひた走り仁淀川を抜け、浦の内湾の南を通り、国道56号線に乗りまして、後は中村(高知県)目指してひたすら南下。途中、我が愛器HyperHydeLoopsが突然の寿命を迎えた為、音楽の無い道中になりましたが、俺は要所要所で眠っていたので問題無しもーまんたい
 窪川(高知県)で国道381号線に乗り換えて走ること十数分、到着しました四万十川――は、正直幻滅。豪雨にやられて川は濁流、視界は雨に遮られる、これじゃ一級河川も形無しです。あまりにショボい風景だったんで写真を撮りませんでした。熟々つくづく雨天に気分を害される旅です。
 幻滅気分のまま帰りのルート設定。国道381号線をひた走り、大正(高知県)で四万十川に平行して走る国道439号線に乗り換える、と言う案もありましたが、四万十川が散々な状態でしたし、地図で見る限り国道439号線はウネウネ走る蛇の道だったんで却下。あまり面白くはないですが、国道381号線を北上するルートを辿り戻る事にしました。
 国道56号線沿いの[道の駅]すさきで四国八十八ヶ所霊場手拭を購入して、運転は俺に交代。須崎I.Cで高知自動車道に乗りました。
 雨の中を疾走しつつ、どこぞのP.A(どこか忘れた)でM.Hと運転交代。走行時間1時間未満の駄目運転でした。
 川之江JCTで徳島自動車道に乗り換えて、終点の徳島I.Cまで。降りてから国道11号線を北上して二度目のガス補給、そのまま鳴門I.Cで神戸鳴門淡路自動車道に乗って四国を離陸。この時19:00を回っていました。そして、以下は夜の明石大橋です。

雨夜の明石大橋その1 雨夜の明石大橋その2 雨夜の明石大橋その3

 緑の照明が綺麗でした
 生憎画像では解かりませんが(苦笑)

 若干……横に傾いている

 緑の照明が綺麗ですよ?
 本当ですよ?
 ……雨のせいだ……
 俺の腕は悪くない

 これが晴れた夜空の下では美しくライトアップされます。晴れた青空の下では荘厳に建てそびえます。しかし生憎の空模様。とてもではないですが、美しくも荘厳な明石大橋は拝めませんでした……。雨なんて嫌いだ。
 とまれ、淡路島の緑町(兵庫県)にある緑P.Aで小休止。雨の中自販機のカップラーメンを啜っている自分が妙に楽しくて仕様がなかったです。
 そこでフと目線を缶ジュースの自販機の前にやると……。……ね……猫が……黒猫だ……仔猫だ……可愛い……。

ひょっこり顔出す黒仔猫
 おすまし顔で何を見る?
 M.Hが投げたFried Potatoには見向きもしない
 「私ゃそんなに軽い女じゃ無いのよ」ですかね?
 いや、をんなかどうかは確認してませんが...
我が仔を見守る母の顔(?)
 そんな仔猫を見守る母の顔
 いや、親子かどうか知りませんが
 の前にをんなかどうかも知りませんが
 でも、何と無く母猫っぽい
 トラ猫ってあたりが(←謎)
我が仔を守る母猫
 「私の娘に手ぇ出したら承知しないよ」って所ですか
 でも母猫に手を差し伸べても逃げませんでした
 仔猫に手を差し伸べても噛み付きませんでした
 仔猫も逃げませんでした
 フワフワのモコモコで可愛かったです
 思わず攫ってしまいそうなくらい
 この雨の中この毛並みは反則ですじょ?
母子で見詰めるその先は?
 母子揃って何を見る?
 遠く自由の地を見るか?
 見果てぬ未来を夢見るか?
 それとも
 「ムッサいオッサンがこっち見てるんだけど
  目を合わせちゃヤバいよね?」
 「馬鹿!見るんじゃありません!
  ムサいのが伝染うつるわよ?!」
 とか思ってるんですかね?
 そんな小憎いあなたにFallin' Love(嘘)

 思わず猫だけを載せてしまうくらい可愛かった。あの豪雨の中であの毛並みを維持できるのは、努力の毛繕いの賜物でしょうか?……攫いたかったです。
 垂水I.Cで阪神自動車道(かな?自信が無い)に乗り代え、途中のどこかのP.Aで運転交代。ここまで来たらもう後は「帰る」と言う選択肢以外存在しなくらいただひた帰るだけです。
 吹田JCTで近畿自動車道に乗り換え、そのまま松原JCTで西名阪自動車道へ。天理I.Cで名阪国道へ乗り換えると、亀山I.Cの直前で降りる――ここで危うく通り過ぎて東名阪自動車道に乗ってしまいそうになる、と言うハプニングがありましたけど、まぁ御愛嬌。事無きを得ました。
 鈴鹿(三重県)でY.Sを捨てて行き、そのまま四日市(三重県)まで国道1号線を北上。最後の締めは、
カレーハウスCoCo壱番屋

 カレーハウスCoCo壱番屋のカレーでFinish!! 画像はカツカレー400gに鶉の卵フライトッピング。です。
 で、M.H邸前でM.Hを降ろして、自分の家まで運転して終了。時刻は23:30でした。そんな旅行。


 本日の実績:
  総走行距離  1,180[km]
  所要時間   28時間

 走行距離の半分はM.Hが運転してましたね。あとの半分は俺とY.Sで折半、な割合かな?


 今回獲得した教訓:
  1.雨の日の旅行は最低だ。
  2.観光名所には行かないようにする。
  3.ボーチはそろそろ限界です。

1.晴れてたらもっとこう、良いアングルの画像とかを撮り溜めたと思うんですけど、雨だと
  a.傘を差しているからアングルが限られる
  b.傘を差しているから腕の固定が甘く、画像がブレる
  c.そもそも、雨の中、車外にでようとか思わない
 以上の観点から、雨の日の旅行は写真撮影が出来なくて駄目です。風景も水墨画のように色褪せてしまいますしね……。だから、感動も薄い。
2.人ごみ嫌いの俺達には観光名所は似合いません。結局闘犬も見なかったしね。……闘犬だけは人ごみにも負けずに見ておくべきだったかなぁ……と、ちょっと後悔。
3.100km/hくらい出すと、エンジン音も良い音出します。あと、加速がもうイカれてます。他にも踏み込み感が悪いです。ってか、好い加減運転中に空中分解されても納得しながら逝けると思います。買い替え時?買い換えないけど。


 とまれ、これで四国も全県制覇――四国制覇では無いです。四国制覇は足摺岬に到達して初めて為し得ますから。次の目的地は、本気で北陸とか東北とかになるのかなぁ?……流石に遠いぞ、それは。

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