2002/08/11(SUN) - 2002/08/12(MON)
佐渡島――海を越えて

 ども、当サイト管理人の九本麻有巣です。行ってきました佐渡島。三重県は四日市市からだと流石に遠いです。さて、早速ですが佐渡島までの旅を順に手繰ってみましょう。
 出発は、2002/08/11の23:00だったんですが、ちょっと用事で実質的には23:30――『林原めぐみの東京ブギーナイト』を聞きながらの出発に。旅の道連れは毎度のメンバーM.H。なんだかんだで県内某私立男子中学校から早13年の付き合いにある知人の一人と二人で。まぁ、人数が少ない方が小回りが利いて良いからってのもあるけど、単純に他の知人が仕事やらなんやらで忙しく付き合ってくれないせいで、二人旅行になっている可能性も否定しません。ええ、しませんとも。
 出発が深夜なのは、まぁ、M.Hとの旅行では毎度の事。夜中だと車通りが少なく快適に移動できるし、なにより高速料金使わず下道(一般道路)で移動できるから金を使わなくっても良い。お陰で旅費はいつも格安。
 旅行の道筋として初めに新潟までのルートを設定。福井県までは県道で移動し、国道8号に乗る。あとはひたすら8号を真っ直ぐ進めば新潟県まで着くので、そう言うルートに設定。そこまで決めたら、後はCDを準備してLet's Go!。ちなみに旅の御供のCDにアニメソングが多いのは、俺達にとって珍しくも何とも無いです。
 そして福井県まで俺の運転。途中、とても不幸な事が起きてしまい、かなり精神的にヘコみますが、それはこの場にすぐわないので割愛します。
新潟県に着く……? そしてなんだかんだで08/12の07:00頃にはどうにかこうにか新潟県へ到着。左の画像は新潟県に到着した瞬間を撮ったものなんですが、準備不足が祟って見事に失敗。それでも慌ててシャッター押した割りには『証拠写真』程度に撮れたので、これはこれで善しとしましょう。
 所で、俺の中で「新潟県と言えばコレ!」って物が無いのですが。あるとすれば精々「えんぞ」。えんぞってのは『溝・側溝』の事らしいです。パタリロ!で、魔夜 峰央 氏が言っていました。本当かどうかは俺に確証が得られません。まぁ、疑っても仕方ないのですが。因みにM.Hは「新潟と言えば冬の新潟しか出てこない」そうです。何故だろう?謎だ。
 で、新潟に着いたのは良いのですが生憎の曇り模様。ちょっと残念がりながらも取り敢えず佐渡島までの詳細なルート設定を相談。しようと思ったら、どうも8号を真っ直ぐ突き進んで途中で国道18号に乗れば直江津港のフェリー乗り場に着くと知る。ならばと兎に角直進!男塾名物直進行軍である。
かにや横丁 途中、蟹市(?)へ到着する。威勢の良いおばちゃんに言われるままに蟹を試食。美味しかったです。後で朝飯代わりに食べようとM.Hと話すが、どうも蟹以外の物――例えば白米とかさえ売っていなかったので、「流石に蟹だけってのは厳しい」って事で却下。仕方ないよね?え、そうでも無いですか?
 で、それは兎に角として、その蟹市(?)の裏手がすぐ海で、ちょっとした公園 or 広場になっていたんで少々散策。まぁ、何があったってワケでも無かったですが、潮風と潮騒が気持ち良かった――ワケでも無いなァ。あまりそう言うふうな感慨に耽る感覚持って無いし。寧ろ肌がベタベタして気持ち悪かったかも。
 ってなワケでって言ってもどんなワケか解からないでしょうが、その広場で撮った写真を幾つか紹介。如何でも良い物ばかりですが。
風の車
風の車。
別に何がどうって事も無いのですが、
まぁそう言う題名だったッつー事で。
海
海。
雄大な自然ってヤツですね。
曇っていてその雄大さが伝わらない?

危険!
危険です。
乗り越えないで下さい
――ゴメンなさい。
乗り越えました。
橋?
橋?
どっちかって言うと、
「これに登って海を見よう」
用ですかね。

風車
新潟県って、これに似た(or 同様の)
風車が多いです。
確かに風が強いから――ってか、
海岸沿いだから風が強いのか。
Supli
コマーシャルっぽいでしょ?
因みに俺はSupliを飲んだ事ありません。
M.Hの定番アイテムです。
いや、定番かどうかは知りませんが。

おっちゃん、カッチョエエ! さて、寄り道はこのくらいにして。気を取り直して直江津港を目指す。途中、荷物をたくさん積んでいるバイクを発見。「荷物たくさん積んじゃ駄目だよ」と思って、何となくシャッターを押す。直後、このバイクのおっちゃん、こっちを向いてポージングしたそうです――通常バックミラーが付いている場所にミラーが無かったのに、どうやって俺のシャッターチャンスを知ったのかと思ったら、足元にミラーを発見。そう言う仕様なのね。
 俺は残念ながらその決定的瞬間を見ていなかったのですが、M.H曰く「トラさんみたいだった」そうです。畜生、何で俺はそう言う決定的瞬間をカメラに収めないかなァ……。あとおっちゃん、ポージング決める視聴者サービスは確かに大事だけど、それ以上に安全運転が大切だからね。荷物は少なめに、ちゃんと前見て運転しましょう。でないと猫轢いちゃいますよ。
到着、フェリー港 で、漸く到着、直江津港。右画像みたいな看板が目印です。ちなみに到着時間は、09:00から10:00の間。細かい時間は覚えていませんね。俺はかなり憔悴しきっていて、もう「着いたし帰りてェなァ」とか弱い事を考えていました。
 勿論M.Hにはそんな弱音は通用せず、フェリーの搭乗券を買う事に。出向予定時刻は13:40だったんで、それまでの3時間近い時間をどうにか潰す必要性が出る。仕方が無いのでフェリー搭乗券売り場のクソ不味いざる蕎麦を食べて、近くのJUSCO駐車場で仮眠を取る事に。車の中では流石に寝心地は良い物で無く、寝苦しい仮眠となりました。それでも、家から掛け布団と枕――掛け布団は役割としては敷布団でしたが――を持っていったので、普通に車で雑魚寝するよりは快適でした。ま、所詮は比較対象の問題でしかないのですが。あと、JUSCOに迷惑だったかなと反省。
 そして出向間近、もう一度港へLet's Go。漸く搭乗となります。ってなワケでした、俺が搭乗したフェリーの紹介。以下を参照。
こがね丸
搭乗船『こがね丸』外観。
見た感じは良い感じ。
中身は……?
Enterance
中はこんなモン。
もっとこうショボショボな中身を
想像していただけに、
これは吃驚!
良かですタイ。

2等自由席
そしてここが自由席。
ただ席が並んでいるだけにも見えますが
全貌見ると良い感じなんスよ。
救命ボート
命綱は指差し確認。
最悪の事態は常に想定し、
きちんと対処できるように
しておきましょう。

ゲームコーナー
ゲームコーナーは重要要素。
因みにファミコンが置いてありました。
SUPER MARIO BROTHERSに燃える。
甲板
見ず知らずのお子様二人。
甲板の画像を撮っていなかったので
これで代用。
肖像権の侵害になる?

さらば地球よ……(違) そして出発進行!出発の瞬間――と言うよりもフェリーに搭乗したあたりから気分が昂揚。ちょっと前まで「もう帰りたいよ〜〜」って言う子供のワガママみたいな事思っていた気分もなんのその、今度は子供みたいにはしゃぎ回っている俺がいる。甲板を駆けずり回り船内を徘徊し所構わずシャッターチャンス。はっきり言って今から思い返せば恥かしい事この上無い。「旅の恥はナマステ」とは正にこの事!(注:ナマステ→インド式「こんにちは」)。更に出発の瞬間、「この喜びをーーー!!」と、知人の何人かに電話を掛け捲る。自慢したくてしたくてしょうがなかったのだろう。はっきり言って電話掛けられた方は良い迷惑である――が、この時5人ほどに電話して捕まったのは一人だけ。よくよく思い出してみれば、俺が連休中だからと言って知人連中も皆連休だとは限らないのである。こう言う浅はかさが俺らしい。
 因みにフェリーは2等自由席・片道\2060。到着予定は2.5時間分後の16:10。高速フェリーを使えば1時間で着くらしいですが、お値段が\3000くらい(かな?)割高になるんで、今回は却下。
 で、本州を離れる。風が強かったですが、それが却って「船旅感」を高めてくれてよかったです。
餌付けするヤツ、されるヤツ フェリーに乗ってすぐ思った事は「カモメがやけに多いな」でした。何でかな?と思ったら、搭乗客が餌を投げるモンで、それに味を占めたカモメ達が「エサくれ、エサ!」と寄って来るからみたいです。
 別に、それが悪いとは言いません――エサがカモメにとって害と働く物なら悪いですが――。そこに人の手が加わったせいで自然形態が壊れるワケではありません。人だって自然の一部なのですから。結局は、そこに新たな自然形態が形成されるだけなのです。では何を言いたいかと言いますと……別に何も言いたくないんですね、これが。何となく無駄な事をくっちゃべってみたくなっただけです。
カモメの水兵さん そして右がカモメのアップ。これはちょっと自信作。まぁ……飽く迄も「俺にとって」です。お客様の目には単純に「駄作」かもしれません。まぁ、別に俺はこれでメシ食ってるワケでも、これと共に年食ってるワケでもないので、それについてお叱り頂いても何の感銘も受けません。悪しからず御了承ください。
 カモメの群れがフェリーを追いかけるように群翔する様をAVIファイルに収めた物があったので、本当ならそれをお見せしたかったのですが、ファイル容量が楽勝で3[MB]超えた上に動画画像その物も公開すると後悔しそうな質だったんで、やめる事にしました。もしも「その動画欲しい!!」と仰る奇特な方がいらっしゃったら連絡下さい。差し上げます。但し、ZIP圧縮しても殆ど小さくならない(3[MB]超える)ので、それだけは覚悟してくださいよ。
 ンで、それ以外にも何枚か写真を撮ったので、それをまた以下に公開します。
ハローエブリニャン
ちよ父。
携帯電話(au)のストラップ。
曇天の下で怪しく微笑む。
フォーカス合ってないのは御愛嬌
「めりー」
○○○の車窓から
窓の外の風景。
雄大な水平線。
トイレの車窓から。

スーパーリアルマージャン
脱衣麻雀『スーパーリアルマージャン』
versionはいくつか知りません。
船内ゲームコーナーにて。
隣にももう一台脱衣麻雀ゲームあり。
そっちの台ではM.Hが熱くなる。
『炙り家』団扇と偉大な自然
『炙り家』とは呑み屋です。
暑かろうと持って行った団扇ですが。
使用しないままでした。
悔しいから撮ってみました。

垣間見せる光景
雲間から見えた僅かな陽光を受ける二人。
当然(?)赤の他人です。
絵的には美しいです。
ええ、『絵的』には。
足跡
フェリーの足跡。
どうでも良い絵ですね。

佐渡島本当到着 などと色々な写真を撮り、ホットケーキ(美味くない)を頬張り、コンビニで買ったジャンプを読みながら2.5時間、漸く着きます佐渡島。思った以上に広いと実感。でもまぁ……本土の人が聞いたら気をわるくしていまいそうで申し訳ないのですが、やっぱり田舎やねェ。俺的には田舎ってのは正直言うと誉め言葉なんだけどね。でも、聞いた人が気を悪くすればその人にとっては悪口だから。一応この場で謝らせていただきます。
 所で、佐渡島って朱鷺が名産なんですか?お土産やさんで朱鷺と金箔と現地限定キティちゃんが沢山あったんですが。そしてもう一つ関係無いんですが、どうしてこうお土産やさんって「現地限定カール」とか「現地限定ポッキー」とか、購入するにはギャンブラー魂を燻らなきゃいけないような微妙な現地生産お菓子を発売しているのでしょうか?
♪回れよ地球〜、働く人に〜、なりた〜いなァ〜 そして、港に到着。左の画像は、フェリーから投げられた止め縄を引っ張る働くおじさん。大急ぎで紐を引っ張る姿は、何気に結構大変そうでした。頑張れ、おじさん。
 で、16:10。予定通り佐渡島に渡島完了。そしてここで俺達は前代未聞の「30分上陸」を始める。何かと言うとまぁ、佐渡島に上陸後30分で帰途に着こうと言うのだ。恐らく皆さん「それじゃ意味無いじゃん!」とお思いでしょうが、俺達の旅は毎回そんな感じなのです。九州旅行(大学3年頃)の時は、下関から歩いて渡島後、15分程土産物屋を物色して速攻戻る。石川県は碌剛岬に到着した時は30分くらいウロウロして帰路へ着く。四国旅行は――ああ、アレはそれなりに旅行しました。まぁ、それらはどうでもいいんですが、俺達の旅行は「行くまでの過程」を楽しむものであって、「現地で何かをする」のは目的としては二の次、三の次。寧ろ遠方の地で何もせずに却って来る無駄さを楽しんでいる感もあるのです。――有り体に言えば『馬鹿』ってヤツですね。
 で、上陸。上陸後撮った写真は僅か4枚。折角だから全部載せましょう。
航路
『こがね丸』が通った航路。
国道350線扱いらしいです。
如何でも良いと言えば
如何でも良いのですが
ちょっとだけ驚き。
酒蔵
フェリー乗り場のすぐ下の売店。
酒蔵がありました。
俺は酒を呑みません。
呑まれるから。

佐渡島 その1
佐渡島の風景その1。
どこぞの駅みたい。
フェリー搭乗口からの画像だから
大差ないんですけど。
佐渡島 その2
佐渡島の風景その2
以下同文

 あと、M.Hが佐渡島の地を踏む瞬間の動画があったんですが、勝手に知人をHPに載せるのはどうかと思ったんでヤメ。ファイルサイズは900[KB]程度だったから、お手頃かな?とかおもったんですが。残念。
 冷静に考えると、上陸時間30分であると同時に、行動範囲が1[km]未満と言う物凄い記録を樹立したんだな。馬鹿か、俺達は。――馬鹿だね、うん。
1等指定席/但し、雑魚寝 上陸時間30分で土産物を選んで、帰りのフェリー。出発は16:50だったんで、土産物を30分で選んで速攻フェリー搭乗券を購入――いやぁ、流石にハード。もっとこう、確りスケジューリングしましょう。
 さて、右図はフェリーの一等席。椅子席とゴロ寝席とあったんですが、帰りの運転を考えてゴロ寝席を購入。帰りのフェリーで俺はたっぷり2.5時間寝ました。グ〜。尚M.Hは、1人元気にフェリー内を探索しつつ、往路のフェリーで苦渋を舐めた麻雀ゲームに再度燃えたみたいです。元気だねェ、四十肩なのに(M.Hはこの日、筋肉痛かどうか知らないが、右肩が上がらなかった)。
 本土上陸後、国道8号と18号が交わる十字交差点近くに居を構える回転寿司屋『富寿司』へと入り夕食。混雑が鬱陶しい鬱陶しい。30分くらい待ってから席に着き、早速注文。そして忘れられる。あの新米チックなアンちゃん、絶対客ナメてるだろ。と、M.Hが憤慨。俺は――良かれ悪しかれ事態を関知しない性質なモンで、どうとも感じない。
 味は、ですね。カッパ寿司とかの\100ALL寿司よりは美味しかったけど、正直値段に見合う物じゃなかったです。伊勢海老とかあったけど、去年の講座旅行で食べた伊勢海老には遠く及ばなかった。ネタが新鮮でも美味くなかったら意味ないですね。
 で、帰途につくわけですが、特に大きなイベントは無かったですね。写真も撮らなかったし。ただ、三重県近くで俺が道に迷ってM.Hが軌道修正に四苦八苦していたと言う事だけは付記しておきます(笑)。まぁ、方向音痴な俺に運転任せて寝たM.Hが悪いと言う方向で俺の中では決着ついてますし。
夕日……? そして、08/12の05:00漸く見知った町並みに。右画像はその町並みを車から。正面に輝く太陽は夕日――では無く朝日です。やっぱり日の出は良いですね。綺麗ですから。
 そんな感慨は脇に押しやり、05:50にM.H家近くのコンビニ・サークルKに到着。喉が渇いたので丸Kにでバヤリースマスカットを購入し、M.Hと別れる。
 さて、最後の一仕事。俺自身を我が家に連れて帰って全ては終わり。「家に帰るまでが〜、修学旅行ですよ〜」ってのは、まぁ旅の定番でしょう。丸Kから10分で我が家へ到着。到着した頃には、心身ともに疲労の限界。旅の途中何度か仮眠しましたが、揺れる車(or 船)での仮眠は疲労回復の役にはそれ程立ちませんね。
メーター:919.7[km] 家に着いて距離メータに目を向ければ……ああ、知らぬ間に900[km]制覇……。あれ?でも、それって石川県最北端・碌剛岬に旅行した時と大して変わらないんだ?地図で随分と――下手すりゃ100[km]くらい遠いような気がするんだが?!……まぁ、旅の寄り道の差かな?
 因みに旅行時間は、30.5時間。頑張ったなァ。


 とまぁ、新潟県まで行ってきたのですが、思えば結構な場所を制覇しました。
 初めての遠出では三重県松阪市――目的は松阪大学に通っていた知人の下宿襲撃(必要時間3時間)。
 その後福井県福井市の知人宅を襲撃(必要時間7時間)。京都府最北端・経ヶ岬(所要時間20時間?)。瀬戸大橋目指したハズが挫折した、明石大橋経由の四国旅行(所要時間24時間)。南回りに下関を目指し15分の九州上陸、北周りに鳥取砂丘経由の九州旅行(所要時間25時間)。石川県は最北端・碌剛岬旅行(所要時間24時間)。他にも奈良・京都経由のドライビングを幾つか。そして今回は初の東周りの新潟旅行。
 少しずつだけど、確実に本州を制覇しつつある。さて……今度は何処を目指そうか……?

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